裏甘×辛 ドラマ、映画の感想

最近は映画の感想が多いです。
あとYouTubeの宣伝とか。

みずほ誤発注のジェイコム株は強制現金決済

2005-12-10 13:55:27 | つぶやき
金曜にみずほ証券がジェイコムの株を誤発注した件が決着しそうだ。

何のことか解らない人に経緯を簡単に説明しよう。
八日午前、みずほ証券がジェイコム株一株を61万円で売りたい(指値)と頼まれる。
みずほ証券、これを「61万株を一円」で売りに出す(空売り)。
市場価格が急激に下がる。
投資家が57万2000円(ストップ安)まで下がった株を大量に購入。
みずほ証券は取り消しを試みるが失敗。
取り消しを諦め多量買戻しを試みる。
77万2000円(ストップ高)で取引終了。
(50万~100万の株は上下10万でストップ)
みずほ証券の損失は300億程度。
こんな感じ。

さて、これだけではみずほ証券が300億損しちゃったよ、で終わる話だけどそうじゃない。

まず、ジェイコムの発行済み株式数は1万4500株で、市場に出回っているのは3000株程度。
今回の誤発注で10万株程度が売られた計算になる。
すでに米系証券モルガン・スタンレーが発行済み株式総数の31・19%に当たる4522株を取得。
野村証券も6・90%に当たる1000株を取得。
おいおい、会社乗っ取られちゃいますよ(笑)

13日の決済日までに全ての買い手に株券を渡すのは事実上不可能。
だってそんなに発行していない株券だしねえ。無いものは渡せない。
さあ、どうする。

株不足の状態では普通「品借料」を払って株券を借りて来て空売り筋から代金を徴収する。
しかしこれでは全然間に合わない。
買い手側の要望を聞いていてはいつ決着がつくか解らない。
ジェイコムの株取引再開も早くしたい。
結局、株券の不足で決済が難しいということで日本証券クリアリング機構が
「取得価格に一定額を上乗せし、一律に現金を渡す方向」で調整に入った。

問題なのはいくつかあるけど、まず株価が大暴落(関連株も含めて)。
これ、一歩間違ったら日本沈没だった(笑)

もう1つの大きな問題は、こんな取引が可能だってこと。
個人の口座は信用余力内の借株分しか空売りできないようブロックされる。
しかも高額の逆日歩というペナルティを払わされる(上の株不足の状態ね)。
しかし、みずほ証券のシステムは借株がなくても無限に空売りできる。
これで株を際限なく売り下げて、個人が損切り売りしたところを買い戻して大もうけ。
この違法取引があまりに美味しいからブロックをかけていない。
と、邪推してしまう(とはいうがあまりに現実的過ぎて身の危険を感じる)。

通常業務の中で常時アラーム(警告)が鳴っていたから気がつくのが遅れたと言っている。
ようするに、いつもこんな違法な売買をしているからアラームが鳴っていたのでは?
と、思ってしまうのは俺だけではないはずだ。
これではインチキし放題だ。
大口優先、小口軽視の株価操作が可能だってことだもんな…

今日のネタは難しいけど凄く重要なことだから理解してね。
今後の状況にも各自注目しておくように。
先生の授業はここまで~

大人の科学

2005-12-10 05:32:27 | つぶやき
小学生の頃、科学雑誌の付録に熱中した人は意外と多いんじゃないだろうか。
毎月、組み立てたり実験したり、知的好奇心を駆り立てられたものだ。

今、「大人の科学」なる科学雑誌がひそかにブームだ。
子供の頃よりも、より高度な内容。
勿論、付録だって凄いのだ。
付録だからと侮るなかれ。
なんとピンホール式のプラネタリウム。
しかも恒星原版は、あの「大平貴之」(もっとも先進的なプラネタリウムの設計者としてギネスにも認定)
星座だって正確に配置されている本格派なのだ。

セガから発売されている「ホームスター」をご存知な方も多いだろう。
あれも彼が監修した「レンズ式投影機」だ。
まあこちらはレンズ式と違いどうしても限界はあるが。それでも従来のピンホール式の常識を覆す星の数だ。
その星の数は七等星までで一万個!
しかも適当な光じゃない。赤経と赤緯と等級まで正確に表現されているのだ。
当然、めちゃくちゃ売れていていつでも入荷待ち状態。
組み立ても一時間はかかる大作だ。

しかし、小さいながらも満足度は高い一品。

少年に戻って組み立て、星空を部屋に閉じ込めて一杯やる。
コレ、大人の科学の正しい楽しみ方だと思いませんか?