裏甘×辛 ドラマ、映画の感想

最近は映画の感想が多いです。
あとYouTubeの宣伝とか。

ウォンテッド

2008-09-10 16:14:25 | お勧め
「弾を曲げろ。弾丸が真っ直ぐ飛ぶなんて誰が決めた?」

まったく新しい概念のアクション映画が誕生した。
そう、弾道が曲がる。超能力でもなんでもなく。

一人を殺して千人を助ける。
という言葉の割には一般市民も巻き込みまくり。
まあ何故かはラストで解ります。
千年以上続く暗殺集団。
天からの啓示を受けて粛々と殺人を繰り返してきた。

さえない事務員を演じるのはジェームズ・マカヴォイ。
拷問かと思えるような訓練を続けるうちに、どんどんかっこよくなっていきます。
ラスト近くの怒涛のアクションシーンは圧巻。
ただし、話は薄いです(笑)


「ダークナイト」を見ずに、ヒーローを語るなかれ

2008-09-10 02:03:43 | お勧め
前作「バットマンビギンズ」の続編。
いや、この「ダークナイト」を作るために前作があったのだろう。
なぜ「バットマン」の冠が外されているのか?
それは「バットマン ダークナイト・リターンズ」という原作に端を発する。
第一作のティムバートン監督が撮りたかったのも、この原作の世界観だったのだろう。
あまりにダーク過ぎて能天気な世の中ではついていけなかった。
今度の「ダークナイト」はもっと凄い。
もはや子供が見るヒーロー映画ではない。
だからバットマンの冠はいらない。

前作と同じ、バットマンはクリスチャンベール。
そしてジョーカーにはヒースレジャー。
正直、ジャックニコルソンが演じたジョーカーが最高だと思っていた。
あれを超えるものはないと。
ヒースレジャーのジョーカーは、悪役として完璧に凌駕した。
これほどの悪役が今までいただろうか。
彼が死んだ今、あの笑みが見られないのは残念でならない。
世界が恐怖する笑みだ。
映画の全編に亘って、その恐怖の笑みが支配していく。
ゴッサムシティーだけではなく、バットマンも、そして映画を見る自分達も。
その狂気に満たされていく。

ヒーローとはなんなのか?
二時間半もの大作を見た後、いったい何を思うのか?

ハンコック

2008-09-10 01:00:42 | お勧め
ウィルスミス演じるハンコックは、アル中で加減知らずの嫌われ者。
犯罪者を捕まえたり人命救助のためなら何でも壊す。
ニュースや新聞でいつも叩かれる。そんな毎日。
広告マンであるレイは彼を「本物のヒーロー」にしようと提案する。
レイの妻メアリーは、ハンコックを毛嫌いしているようなのだが…。

ヒーローには必ず悲哀が必要だ。
暗い過去や、捨てなければならない人生、犠牲が必要不可欠だ。
そういう意味では、最低限、ハンコックはヒーローの条件を満たしている。

コミカルな中にあるちょっと胸が疼くような悲しさ。
ハンコックはなかなか楽しめた。


だが、真のヒーローとは何か。
その答えが次の映画にある。

「ダークナイト」だ。