連日、色々な芸能人の方が熊本へ行っては、
炊き出しというボランティアを行っているニュースが伝わってくる。
特に国民的アイドル「SMAP」はもう何度も訪れているらしい。
今、この時に芸能人の方が被災地へ行く意味は何だろう?
私は少しひねた考えなのかもしれないけれど、
どうもしっくりこない何かがある。
炊き出しは、温かいご飯を食べることができて、
被災地の人達にはありがたいことだとも思うし、
そういう志し自体にもとても感謝しておられる事と思う。
けど、一般のボランティアが一生懸命自腹で炊き出しを行うのに対して、
芸能人の方が同じ炊き出しをするのにも、とても目立って、
一般のボランティアの方よりも、
遙かにありがたがられるということはないんだろうか?
以前、秋篠宮眞子さまが名前を伏せて一般のボランティアに混じって、
福島で汗を流されたというニュースがあった。
それが本当の意味でのボランティアだと私は思う。
SMAPや石原軍団が、どかどかと顔をさらして炊き出しを行い、
さも「忙しい自分たちが来ています」という思いは、彼らには全くないのだろうか?
「俺はキムタクですよ!」という思いはないんだろうか?
その中には自己満足とか、偽善とかそういうものは混じっていないんだろうか?
有名人の方ももちろん何かしてあげたいと思うことはあると思う。
だったら、正体を隠して一人の人間としてボランティアして欲しいと思うし、
忙しくて現地に行けなくても、自治体に寄付をするとか、
自分たちの立場でできる事をやるのが本当なのではと思ってしまう。
なんだか、あの手のニュースを見ると、これは本当に意地の悪い見方だけれど、
いかに自分たちがよい人であるかを、どれだけ被災地に心を痛めているかを、
また、忙しいスケジュールを被災地のボランティアに割きましたという姿を、
TVを通して見せているだけのような気がしてならない。
帽子をかぶり、マスクをして瓦礫を黙々と片付ける芸能人の方を、
見たことがないのは私だけだろうか?
あんなに目立つ炊き出しだけが被災地への支援ではないのだから・・・。
くぅ