11月2日のリチャード氏のコメントに痛く感動。
数あるリチャード氏の名コメント中、ベストファイブに挙げられよう。
と言うわけで、コメント欄に潜らせておくのはもったいないのでここに再掲。(^^;
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「ふと思う」に反応して・・
私、今日、ふと思ったことがあります。
帰宅途中、建築中のビルに目がいった.
男に混じって、女が多く働いている。セメントをこねたり、一輪車で資材を運んだり・・
ふと思ったのが「ヨイトマケの唄」(美輪明宏)
関西でいう、母親の「どかた姿」が、恥ずかしくて、逃げ帰る子ども、それを大きくなって、「母ちゃんごめんな」と詫びている歌。
しかし、ベトナムではふつうに建築現場に女性が働いていますよ。「ヨイトマケの唄」って何がいいたいの?とベトナムの人に言われそう。
ベトナム戦争の記録写真を見ると、女性兵士がたくさんいます。つまりたくさん女性が死んだということです。
日本の太平洋戦争で、女性兵士はいない。この違いは、大きい。
私、ベトナムで気がついたことのひとつが、男の中でものおじしない女性の姿です。食事も、男女男のサンドイッチ状態でも平気、萎縮の気配ゼロどころか、溌剌能弁。会議の席でもバンバン発言。
日本の女性は、食事の席でも、なぜか、女性どおし集まる、会議の席でもそう、意見も一部の人しかいわない。
日本の歴史には、女兵士というのが存在しない。せいぜい奥女中の薙刀衆ぐらい。
女兵士という存在、社会に有無をいわさず存在を認知させる経験が無いから、男女平等が、観念化、議論化、フエミニズム化して、迷走するのではないか。
ははは、言うたった。
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「女兵士という存在、社会に有無をいわさず存在を認知させる経験が無いから、男女平等が、観念化、議論化、フエミニズム化して、迷走するのではないか。」
これぞ、リチャード氏だからこそ書けること。(^^;
儒教の影響が色濃く残る国にあって、女性が物怖じせず堂々と男と渡り合う。
やはり戦争体験それも兵士として身体を張った経験が今日のベトナム女性を作り出している。
キリスト教国家も回教国もそれ程女性は強くないだろう。
やはり、ベトナム女性が世界一強い女と言えるのでは。(^^;
我が国のフェミニズムのなんと色あせて見えることか。
あ、誰だ石を投げるのは。(^^;
投げる相手が違うやおへんか。(^^;
恥かきついでに、すこし話を継ぎ足します。(笑)
ベトナムは、朝鮮同様、中国の支配に長く苦しんだ国で、多くの反乱がおきています。その反乱の元祖として有名なのが、当時の中国王朝、前漢と戦った双子の2人の姉妹、ハイバーチュンです。
2人だから(HAI)、結婚していたので夫人(BA)、苗字はチュン(TRUNG)漢字であらわせば徴。徴二夫人は、今も神社に祭られ、ハノイにハイバーチュン通り(有名な電気街)としてその名が残っています。
西暦40から42年まで、中国の支配者を追い出して独立を得たが、前漢の光武帝は、3万の大軍を送ってきたので、ベトナム軍は破れ、チュン姉妹は捕まって処刑されたとも、川に飛び込んで自殺したともいわれます。
つまりベトナム戦争よりはるか前に、ベトナムの女性は、すでにたくましかった、とも考えられます。
女性がたくましい、強いとはどういう事か?
「上州名物、かかあ天下」といわれますが、あれは、ほとんど誤解されているようです。
亭主関白のうら返し、つまり、亭主を尻に敷くのが上州女ではない、と地元の人々は言っています。
上州、今の群馬県は、生糸、絹織物の名産地です。製糸、織物の仕事は女手でないとつとまらない。そして女の得る収入は、男の畑仕事の収入をいつも上回った。
「上州女は家計を支える働き者」というのが本来の意味で、「おらのかかあは天下一」というニュアンスだそうです。
ベトナムの女性も働き者で、農業以外の分野でも活躍しています。日本では、魚市場、野菜市場などで、男が威勢よく働いていますが、こちらの市場は、女ばっかりで、迫力ある声で売買をしています。もちろん値切る女性客の声もでかい。女性の強さが日常生活の中に溶けこんでいる
ヤマトナデシコって、その実相は、はてなんだったのかな?と思ってしまう。
ベトナムの既婚男性は、なぜか、総じて髪結いの亭主に見えてしまいます。でもその男たちは、ほとんどが、手先が器用で、料理が上手なんです。
技術家庭がとくいなんです。
愚石さま今度生まれ変わる時は、ぜひベトナムへ。
読者の皆さま、一度はおいでよ、ベトナムへ、そして一度はご覧あれ、ベトナムの市場を。
男性はすべからく主夫となり得るってわけですね。(^^;
それじゃ、リチャード氏も頑張らねば。(^^;
では、当方と致しましてはベトナムの市場調査に
出かけるべく算段をせねばなりますまい。
が、大蔵省が、、。(^^;