映画1911観る価値なし。
辛亥革命が舞台になっていて孫文が主人公になっていますが、単に革命を礼賛する為の中国人による中国人の為のプロパガンダ映画です。
しかし、表現が意外に穏やかなところに迷いがあります。革命は成果だが、革命はもう起こしたくないのかもしれません。
日本人が観てもあまり意味が解らないと思います。東映は何を考えて配給を決めたのか疑問です。
宣伝文句にあるスペクタクルも普通です。
ジャッキー・チェンの出演も無駄です。ファンを楽しませてくれるシーンは1か所しかありません。
そもそも中国人は孫文を尊敬していない。それが映画1911がプロパガンダ映画と考えられる一番の理由です。迷ってはいるますが?
国際教養大学・学長 中嶋嶺雄氏の【正論】辛亥革命の今日的な意味は何かが秀逸である。中嶋氏の言葉を借りれば、 『孫文の「三民主義」は、一方、蒋介石統治下で独裁体制を強いられてきた台湾の多くの民衆にとっても、80年代末の李登輝総統の出現によって、自由・民主・均富という「現代の三民主義」が実現するまでは、無関係なスローガンであった。実際、李登輝氏自身、辛亥革命や孫文については、全くといっていいほど語っていない。』である。
台湾人がイメージする『自由・民主・均富』とは、どうやら日本の事の様です。
革命によって幸せになった人はいるのでしょうか。フランス革命以来、数々の革命が起こったが、実際にはどれも革命後の世界は惨憺たるものでした。惨憺たる世界が現在に至るには艱難辛苦があったわけです。
歴史はが革命家を教えるのもいいですが、現代社会構築の為に艱難辛苦をなめた人々を讃えること忘れてはならないと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます