22日、コソボ独立宣言が国際司法裁判所により合法との判断がなされました。
2008年2月17日、コソボ自治州はセルビアからの独立を宣言しましたが、今後承認国の増加が予想されます。
コソボ自治州は隣国アルバニア系の住民の多い所で、国連憲章や国際法の民族自決の原則からの立場に立てば、確かに合法の様に考えられます。しかし司法判断には情状酌量というものがある筈で、酌量すべき情状とは歴史的経緯に他なりません。
コソボは歴史的にアルバニア人の土地ではなく、歴史的にはセルビア人の土地です。アルバニア人とはイスラム教徒であり、セルビア人は正教会のキリスト教徒です。コソボ独立とはアルバニア人民族の悲願の様でいて、セルビア人の土地の収奪でもあります。独立して良かったねということではありません。
コソボはセルビア王国建国の地であり、王の亡骸を安置する教会があります。コソボはその後オスマン帝国との戦争に負け、5世紀にわたってイスラム教徒の土地となり、多くのアルバニア人が移り住みました。その後第一次大戦、第二次大戦中の様々な経緯を経てユーゴスラビア連邦として失地を回復しました。セルビア人民族の悲願です。しかしアルバニア人の独立運動によりコソボは独立に至ります。 セルビアがコソボの独立を承認するはずはありません。
ここでセルビアを日本に置き換えて考えてみたいと思います。
コソボは日本で言えば大和朝廷が成立した、皇室の墓である古墳が点在する土地「奈良」でしょう。奈良に大量の外国人が近隣国から流入していたとします。そのうち人口構成上その外国人が多数派に至ったとします。外国人達は独立運動展開して、「ナラ」独立を宣言するかもしれません。そんなことが許されるでしょうか。考えてみてください。
コソボは2008年2月17日に独立を宣言し、日本政府は同年3月18日独立を承認しました。筆者は、日本政府は国際司法裁判所の判断を待つべきではなかったかと考えています。でないと「ナラ」独立の例を積極的に認める事になるからです。当時の政権が福田内閣であったのが悔やまれます。
民族自決は正しい事ですが、情状を酌量して判断しなければなりません。
東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)は独立した方がいいと思います。それはその土地が元々ウイグル人の土地で中国人が収奪したからです。
コソボは判断が難しいですが、独立してしまいました。影響が懸念されます。
イスラエルとパレスチナの関係はどのように考えればいいのか難しい問題です。
ユダヤ人はイスラエルを建国しは失地を回復しました。しかしパレスチナ人はその土地に二千年にわたって住んでいるのです。
民族自決は正しい事ですが。。。。。
よくわかりません。
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