2023/4/5付ブログ記事「徳島県南部の高規格道路の整備状況について」の続きです。
徳島南部自動車道につながる国道55号の高規格道路「桑野道路」「福井道路」「牟岐バイパス」「海部野根道路(徳島県と高知県にまたがる)」のうち、最南部にあたる海部野根道路について、2023/11/1に開催された令和5年度第2回四国地方整備局事業評価監視委員会において、徳島南部自動車道(2023/11/14付ブログ記事「徳島南部自動車道津田大橋の事業費が2.5倍の250億円になりました」参照)とともに評価対象になっています。
https://www.skr.mlit.go.jp/kokai/project_evaluation/r5/2nd/pdf/04-2-1.pdf
延長約14.3kmのおよそ半分が徳島県海陽町・残りが高知県東洋町で、主に内陸部をトンネルで抜けます。したがって、海沿いの低地を主に経由する現在の国道55号が津波被害で通れなくなっても、海部野根道路は緊急輸送経路として十分に役立つことになります。ただ、それ故に東端となる海部ICは国道55号現道とは直接接続しません(国道193号を1km近く走る必要あり)。
2018年に都市計画決定され、2019年に事業化、2021年から用地買収が開始されました。 用地取得率は約8%、全体の事業進捗率は約4%となっており、まだ土木工事着手にまで至った個所はありません。そして、事業費は前回評価時から10億円上積みの740億円となっています。
他の事業着手済み区間の進捗率は、徳島河川国道事務所のサイト内のそれぞれのページによれば以下の通りです。
桑野道路・・・用地進捗率:約85%、事業進捗率:約19%
福井道路・・・用地進捗率:約75%、事業進捗率:約13%
牟岐バイパス・・・用地進捗率:約82%、事業進捗率:約73%
なお、開通済みの日和佐道路の南端(美波町中心部)と牟岐バイパスの間、それに牟岐バイパスと海部野根道路の間<海陽町北部>はまだ高規格道路の事業化はなされておらず、完全なるミッシングリンクとなります。