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エキスポシティ線終了で、JR茨木駅のバスのりばが全面バリアフリー化

近鉄バスが運行していたJR茨木駅と大阪モノレール万博記念公園駅を結ぶ路線バスは、運転士不足により2024/7/28限り休止となりました。

https://www.kintetsu-bus.co.jp/topics/detail.php?pkId=888

この路線は、万博記念公園駅近く(エキスポランド跡地)に大型商業施設・エキスポシティがオープンするのに合わせ2015/10/16に運行を開始したもので、当初は阪急バスとの共同運行で15分間隔と頻発していました。

https://www.hankyubus.co.jp/news/images/151005.pdf

大阪モノレールはJR京都線と接続しないためそれなりの利用があると考えたのかもしれませんが、実際には利用は伸びず減便の一途を辿りました。

・2017/11/6に近鉄バスが平日の運行を大幅縮小(夜間の万博記念公園駅発1便のみ存続)

・2018/3/19に阪急バスが平日の運行を廃止 https://www.hankyubus.co.jp/news/images/180305e.pdf

・2018/8/4に近鉄バスも平日の運行を廃止

・2022/11/5に近鉄バスが土休日夜間便の運行を廃止

・2023/3/26に阪急バスが撤退 https://www.suitaweb.net/articles/enjoyexpo-hankyubus-expocity-suspension/

以降は、近鉄バスが土休日限定で1日7往復運行するのみとなっていました。

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この路線が主に経由する「エキスポロード」は1970年の大阪万博に合わせて4車線に整備されたもので、万博期間中は茨木駅が国鉄線における最寄り駅となったため、全国からやってくるエキスポ来場客のためにシャトルバスが頻発していました。

https://www.est-gr.co.jp/town-news_ibaraki/tourism/exporoad/

そして、茨木駅西口には立派なバスターミナルが整備されました。ただ、交通戦争という時代背景から階段でしかアクセスできない島式のバス停となっており、バリアフリーが重視される昨今の情勢には全く合わないものとなっていました。

そのため、駅前広場を囲むように新たにバス停を整備することとなり、2015年秋にほぼ完成しました。これに伴い、従来の島式のバス停はその大半が使用休止となり、その後は現在に至るまでバスの待機場として使われています。ただ、JR茨木駅~万博記念公園駅間の路線については、ターゲットが沿線住民ではなくエキスポシティや万博記念公園の来場客ということもあり、旧来の島式バス停での発着となっていました。今回の路線休止で、晴れて全面バリアフリー化されたことになります。

現地掲示の案内図。かつては4個の島式バス停がありましたが、エキスポシティ方面の路線が使用する4番のりば以外はバス待機場になっています。

島式バス停跡地であるバス待機場と、そこに歩道橋から通じていた階段が並びます。バス待機場化にあたり屋根は撤去され、島の部分も一部削られています。

一方、不要になった階段を撤去する予定はなさそうで、歩道橋側の入口が封鎖されているだけの状態が8年半以上続いています。

歩道橋から4番のりばへの入口。階段を利用出来ない方は他の路線を利用してくださいとの案内看板もありましたが、2024/7/28限りでご用済みとなりました。

左側が4番のりばで発車を待つ近鉄バス、右側が発車したばかりの阪急バスの電気バスです。

歩道橋上から4番のりばを見下ろした様子。

床面には「エキスポ」のシールが貼られています。以前に他の行先のバスが同じ場所から出発していた名残と思われます。

近鉄バスののりばの隣には、国際興業バスの深夜急行バス「オオサカナイトライナー」の降車専用バス停の標柱が設置されていますが、この路線は実は2006/6/30に休止されており、その後18年以上そのまま放置されていることになります。

バスはエキスポシティに向かうカップルなど1桁台の乗客を乗せ、万博記念公園前のバス停に到着しました。折り返しのJR茨木駅行のバスの乗客も1桁台だったようです。

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