近鉄グループが運営する有料道路「信貴生駒スカイライン」は、大阪府と奈良県の境に横たわる生駒山地の尾根伝いに通じており、北側の生駒聖天宝山寺・南側の信貴山朝護孫子寺はともに正月に多くの初詣客を集めるため、両寺院をハシゴするマイカー客が多くなります。
そして、特に寅年にはトラゆかりの信貴山朝護孫子寺の初詣客は例年よりはるかに多くなり、前回2010年は全区間で大渋滞を引き起こしました。
そのため、2022年寅年には、昼間については「一般車を通行止めにして、信貴山の初詣客については生駒聖天からそれほど離れていない生駒山上遊園地の有料駐車場にマイカーを止めてもらったうえで、そこから信貴山まで無料シャトルバスで代行輸送する」という策を導入することにより、渋滞を回避することとなりました。
https://blog2.kintetsu.co.jp/shigiikomaskyline/2021/12/post-d712.html
生駒側の料金所で「生駒山上遊園地の有料駐車場料金とそこまでの通行料のセット券」を2500円で発売しました。ちなみに、正月以外は「信貴山までの往復通行料=1950円+信貴山の有料駐車場代=300円」の計2250円です。
ちなみに、この無料シャトルバスの信貴山側ののりばには、生駒山駐車場行のバスの時刻表<基本20分間隔>のみ掲示されており、「乗車にあたり生駒山上遊園地の有料駐車場に車を止めた証拠(駐車券とかセット券)を係員が確認する」ような仕組みはなかったので、その気になれば「ケーブルやバスで信貴山上にやってきた客が、タダで生駒山上まで移動する」ことを実現できたかもしれません。まあ、この無料シャトルバスが運行されるとすれば、次の寅年の2034年でしょうけど・・・