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伊賀鉄道ICカード導入初日(2024/3/9)の様子<前>

2023/7/31付ブログ記事「2024/3から伊賀鉄道でICOCAなどが使えるようになります」の続報です。

伊賀鉄道では、2024/3/9から全線全駅でICOCAなどの全国相互利用対象ICカードが使えるようになりました。

https://www.igatetsu.co.jp/?p=1766

初日の様子を報告します。

近鉄大阪線との接続駅である伊賀神戸駅。駅舎から伊賀鉄道のホームには自動改札機は設置されておらずフリーで入れますが、その途中の2か所に新たにICカードリーダーが乗車用・降車用セットで設置されており、ICカード利用の際はこちらにタッチします。

駅舎内に設置されている伊賀鉄道の券売機はICカード対応になっていません。ICカードへのチャージは、近鉄の自動券売機のみで可能です。

車内の告知ポスター。現在伊賀鉄道を走っている電車は、全て東急のお下がりです。

運転席後ろにはワンマンバス同様の自動両替機付き運賃箱が設置されており、無人駅ではこちらに乗車券または運賃を投入します。但し、ICカード利用の場合は、運転士にICカードを見せて降車し、駅のICカードリーダーにタッチすることになります。

ただ、伊賀神戸寄りでは多くの列車に車内巡回要員が添乗しており、乗客に「乗車券拝見」を行います。乗車券や有効な定期券を持っていればOK、無人駅からの乗車などで乗車券がない場合は手早く降車駅までの乗車券を(ハンディ端末ではなく昔ながらの手作業で)発行してくれます。ICカードで乗車した場合は「見せるだけ」かと思っていましたが、車内巡回要員はそのICカードに乗車記録があるかどうかチェックするための処理機をちゃんと持っていました・・・

古びた木造駅舎の茅町駅。有人駅ですが、ここではICカードのチャージは窓口でも機械でもできません。

広小路駅のICカード処理機は雨ざらし状態です。

中心駅である上野市駅。伊賀鉄道が管理するICカードチャージ機能のある機械はここにしかなく、しかも窓口内にあるので係員に現金を渡してチャージしてもらう必要があります。

ちなみに、駅名の由来となった自治体名の「上野市」は、周辺自治体との合併により20年近く前に「伊賀市」となり消滅しました。しかし、利用者が慣れ親しんでいること、そして駅名改称には相当の費用がかかることからずっとそのままの駅名です。駅舎の外側では、観光客向けの「忍者市駅」の名前の方が目立っています。

ICカード処理機が設置された改札口の上にある医院の広告看板の住所もいまだに「上野市」のままです・・・

(つづく)

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