3.滝部駅~阿川駅間
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代行バスは国道435号を西北西に向かいます。山口県の道路整備状況は全国的に見てもトップクラスで、快適な2車線道路が延々と続きます。
難読駅名として知られる特牛(こっとい)駅の代行バスのバス停は、国道435号から分岐して駅に向かう市道の交差点付近にあり、駅前(ストリートビューはこちら)には乗り入れません。特牛駅には中型路線バスが乗り入れていますが、この路線の性格は「観光地として知られる角島へのアクセス手段として、その最寄り駅である特牛駅に乗り入れているもの」で、駅周辺には2軒の家屋しかなく、利用実態からして「わざわざ寄り道するまでもない」と判断したのかも。
実際の特牛の集落は駅から3kmほど離れた海沿いで、国道435号と国道191号が交わるあたりです。代行バスがこの交差点を通過したのは、特牛駅の代行バス停を通過してから3分半後でした。
国道191号に戻った代行バスですが、この先は阿川駅の手前まで山間を経由します。阿川駅は国道191号から数百m離れていますが、こちらは律儀に駅前まで入ってから折り返します。ただ、長門市方面からやってきた小串行の代行バスとかち合ってしまい、「駅前には同時に1台しかバスが入れない」とかでしばらく手前で待機を余儀なくされました。
小串行の代行バスが駅前から出てきました。こちらは一般路線バスタイプです。
阿川駅では1人下車。駅前では開放的なつくりのカフェが営業中です。
老朽化した無人駅の駅舎を2019年に建て替える際に、人の集まるスペースとすべく出店したようですが、列車が来なくなってから既に10か月以上が経過しています。阿川駅を含む滝部~人丸間については、途中の長門粟野駅付近の粟野川の鉄橋が大きく損傷し架け替えが必要となったため、運転再開は2年以上先です。
4.阿川駅~長門粟野駅~伊上駅間
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阿川駅も長門粟野駅も今は下関市内ですが、市の中心部からは50kmも離れています。件の粟野川の鉄橋付近までは、国道191号はJR線と離れた山の中を通ります。
国道191号の粟野川橋梁は現在架け替え工事中(ストリートビューはこちら)ですが、これは2023年の大雨被害とは無関係で、老朽化のため2018年から工事に着手したものです。
http://www.yamaken.or.jp/blog/?p=728
長門粟野駅も国道から離れていますが律儀に寄り道します。但し、この便の乗降はゼロでした。
ただ道路事情は阿川駅よりもずっと悪く、大型バスでは本当にギリギリな狭路を通り抜けると、その先は漁港でした・・・
やっとのことで国道191号に戻ります。当然の如くガードレールはオレンジ色です。JR線のトンネルというかシェルターのような構造物が見えます。
この1kmほど先でようやく下関市域は終わり、長門市域(平成の大合併前は油谷町)に入ります。しばらくJR線と並行しますが、このあたりは大雨被害を免れたようです。
長門市域最初の駅である伊上駅。国道沿いに小さな駅舎がありました。乗降はなく、2分ほど時間調整。
(つづく)