前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

それに合った季節 柴田翔を読む

2018年10月08日 23時28分56秒 | 本・漫画
今日も昨日に続いて快晴成り。
なので、せっせと干しもの。
天日に干して風を当てると何でも気持ち良いものです。

本の埃を掃っていると、処分したと思っていた
柴田翔、『立ち盡す明日』が・・・読み直してみよう。今読んでいる本が終わってからだけど。

わたしは柴田翔の世代ではありませんが、
この人の文庫本が100円以下で古本屋さんに並んでいた世代です😊

また、こういう時代の小説が好きなのですネ、なぜだか。

ちょっと前、同著者の『贈る言葉・十年の後』を読みましたが、
わたしは登場人物よりもうすでに年上なわけですが、
通り過ぎて気づくこと、そしてそれはもうどうしようもないのですね。

わたしは、本を読んだら長年、覚書のノートを書いてきました。
そしてそれをとても大切にしていました。宝物だと思っていました。
でも一度、短い期間やめたことがあります。

わたしは一度、絶望したことがあります。そのときです。
こんなノート書いても意味がないと思ったのです。

わたしの心の中には、その時の絶望のかけらが残っていて、
持って生まれた憂鬱の質と混ざり合って、実にシラケた
思いをこっそり抱いて生きています。

そんなわたしが友のように大切にしていたノート。
今は再び、記録は続けています。

時々思い出して眺めています。その時が楽しい。

『贈る言葉・十年の後』では気に入った箇所を書き写していました。
二編のうち【十年の後】から
凡ての物事にはそれに合った季節がある
他の連中がもう惜しげもなく振り捨てて行ったものに俺一人
季節外れに固執するのは愚かなことかもしれない。
一つの季節が終わったらそれが終わったことを認めるだけの
思い切りをもたなければいけないのだろう。


共感というより代弁してくれているような一文です。
そして、わたしはもうそこを通り過ぎている。

いくつかの季節を終え、彼の言う思い切りがやっとわかる
気がするのですよ。

いまわたしは新しい季節に向かおうとしていますから。

主人公の男性は30代?ではなかったかと思うのですが、
まだ若いですよね、今の感覚だと。
昔の恋人とボーリングに行って、
彼女が言ったセリフも印象的でした。

色々思い出して書き出すときりがない。
そういう記憶の呼び起こしにもノートを続けてけてよかった・・・
大切にしていきます。

さて、明日から暢気なことを言っていられない。頑張るよ。