去年の調度今頃、わたしは『ものもらい』に苦しんでいました。
地方によって色々呼び名があるようですが、わたしの周りでは目いぼとか、
目ばちことか言う人もいました。
この『ものもらい』にも麦粒腫と霰粒腫というのがあるみたいで、
去年わたしが患ったのは霰粒腫の方です。
麦粒腫と霰粒腫の違いは今更わたしごときが説明しなくても
あちこちに詳しく説明されているので、割愛。
わたしは、学生の頃、春先になると麦粒腫ができて、
痛い思いをしょっちゅうしたのですが、
案外、膿んでしまうとすぐに治っていたので、
個人的には、霰粒腫より性質はいい気がします。
霰粒腫、これは初めての経験で、しつこくしつこく、
性質の悪い出来物でした。
このせいで、少しノイローゼ気味になった時期もありました。
何がって、瞼が引っかかる感じ、硬くてチクッとするしこり、
それより何より、見た目が悪い、おばさんだって気になるさ。
ただでさえ衰える容姿に、加えて、ゲゲゲの鬼太郎みたく
片目を隠したくなるような目です。
きっと四谷怪談のお岩さんは初め霰粒腫だったのでしょう。
そんなわけで、これから何度かに分けて、
思い出すたびに、霰粒腫との日々を綴ります。
多分同じように苦しんでいる方がいるのじゃなかろうか?
人それぞれなので、全然参考にはならないと思いますけど。
つづく
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