上海下町写真館2014

ブログを始めて18年目、今でも多くの皆様が訪問していただけるので、できるだけ続けていきたいと思っています。

上海ライフ:外灘源は開発進行中(2)圓明園路の歴史的建築物

2014-11-18 06:00:00 | 上海ライフ

1.女青年会大楼
1933年建築の中国キリスト教女青年会大楼(YWCA)。

2.上海キリスト教青年会・女青年会



上海の同協会は1900年に設立されており、非営利団体として教育や慈善活動を行ってきました。

3.優秀歴史建築のプレート



女青年会大楼は中国的装飾が施されているそうですが、設計者の李錦沛は1900年ニューヨーク生まれの広東省籍華僑のようです。

彼はアメリカの大学で建築工学を学び、キリスト教青年会(YMCA)の設計士として中国へ来訪し、上海のYMCA会館をはじめ中国各地のYMCA関係の建築を手掛けています。
また、南京の中山陵や広州の中山記念堂の設計も行いました。

4.外灘源の旗印は「Rock・Bund」



上海市では各区毎に再開発計画を公表していますが、ここ黄浦区は外灘や豫園などの大型観光資源があり、他区よりも再開発が進んで財政も豊かなようです。
公的財産である英国租界時代の歴史建築の再開発には上手く外資を導入し成功しているようです。

2010年頃から再開発が始動したようですが、圓明園路の更に西側の虎丘路も建築が進行中ですので、全体が完成するのはまだ先のようです。

5.哈密大楼



「哈密:ハミ」は中国新疆ウイグル地区の地名で、地方特産の美味しい「ハミ瓜」でも有名です。

6.7階建て + 1階



8階部分は後から増築されたようです。
この建物の詳しい記録は見つけ出せませんが、新中国成立後、屋上部分を増築された建物があちこちに見受けられます。
上海の人口急増に手っ取り早く対応したのでしょうか。

7.優秀歴史建築のプレート



設計事務所の「新馬海洋行:Moorhead Halse」は人民広場にある上海美術館(旧上海競馬総会大厦)も設計しており、当時上海でも指折りの設計事務所だったようです。

撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 L IS


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 上海ライフ:外灘源は開発進... | トップ | 上海ライフ:外灘源は開発進... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

上海ライフ」カテゴリの最新記事