ぐうたら主婦 きっとの暮らしと遊び

ヘタレな主婦の山歩きとぐうたらな生活の中で思ったことなどを書き連ねてみました。

山の神様の日

2016-12-03 10:40:41 | ちょっとした話
山へ行くようになって色々な事を知ることができた。
何もかも目からウロコ的な事ばっかりだったが、
その中でも、「山の神様の日」は驚愕だった。

山には山の神様がいると言う事は、何と無く知っていたので
山を汚さないよう、木などを傷つけないよう気をつけてはいたが、
「山の神様の日は、山へ入ってはいけない」
という事は全く知らなかった。


ある日ネットで「山の話」などを検索していた時に引っかかってきた言葉で
あれこれ調べると日にちについては諸説ある。
その日はマタギの方も猟師さんも山には決して入らない。自然を相手にお仕事をされている方々の
言葉は本当に重要だし神聖だし、「本当の事」なので真剣に聞かなければいけない。
ある話では12月15日であり、あるところには1月5日と書いてあり、
新暦なのか旧暦なのか不明で、「とにかく12月の半ばは山へ入っちゃいかんのだな」
という事で数年考えていた。

山の神様の日に山へ入ると帰れなくなってしまうのは困るし、
神様がお怒りになるような事をわざわざする事もないので、12月の中旬を外すようにしていたが、
それも最近忘れていた。(そんな簡単に忘れるな!)

ところが、12月の12日が山の神様の日である事がわかって、(日本海側では12月9日)
尚且つ経験者の言葉を借りれば「12月4日から1週間はやめておいた方がよい、
特に深い山、山中の神社の参拝は危険」とあって早速メモしておかなくてはと思った。
気にしない人は気にしないで構わないだろうが、大して深くもない国立公園内で不可思議なモノを
実際目にした事がある身としては、(霊感も何も無く霊現象とは無縁な人間なのに)深く深く
心に刻んでおかなくてはいけないと思うのだ。

山で炭焼きやってた母方のじいちゃんがもうちょっと長生きしてくれてたら、
いろいろな話を聞けたのに、と今になって残念に思うが、私が中学生の頃に病気で死んでしまった。
じいちゃんも夜中に山の中にある家からさらに山深い奥にある炭焼き小屋で物凄く恐ろしい体験をしたらしい、という話を母から聞いたが、詳しい事を突っ込んで聞くと「知らん」とか言うので困ってしまう。
その体験の後、祖父は炭焼き小屋へ飼っていた犬を連れて行くようになったらしい。

まだ5-6歳の頃、春になるとじいちゃん、ばあちゃん、母、妹などと山へ蕨などを取りに入るのが
結構楽しかった。お昼になると必ずお弁当のいなり寿司だったり、おはぎだったりの一部を
木の根元に一口ほど置き、お茶をその横に少し垂らして
「山の神様に」
と言ってからみんなでお昼を食べていた事は今でもよく覚えている。
だから、今でも山へ行くとそうしたいが今は現実にものを残すのは環境問題的によろしくない気がするので「山の神様、どうぞ。」と言って、お弁当でもお茶でもコーヒーでも一旦ちょっと目より上に上げてからいただくようにしている。

孫が出来て歩けるようになったら絶対に山へ連れて行って、同じ事を教えるのが楽しみだ。
(牛子には強く反対されるかもしれないがw)

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