この方が取締役にまで登った理由、記事内にありました。
「行きつけの美容院のおばちゃん」を通じて年金口座を次々と獲得。新商品が出ると自分で試し、お薦めできるものを売り込んだ。自転車で担当地域を回り、小まめに止めてあいさつしてまたサドルに。「三宮さんの自転車の車輪は止まる時がないね」と言われた。
「自分で試し」
という、身を以て安全性を証明する姿勢だけ、
ではありません(近年の医者連中に欠けている姿勢ですね)。
『「行きつけの美容院のおばちゃん」を通じて』
早々に、地域のインフォメーションセンター・美容院との結びつきを掴んでいます。
(ちなみに、殺し屋ユニットを扱ったアニメNoir
では、
美容院の方から髪をカットされながら、
情報を聞き出す場面が登場します。
なお、カット代はお高いようです。)
要となる人物とのパイプを作り、
有用な情報を取得し、
新たなパイプを作る、、、
というサイクルを回し続ける。
これを顧客相手だけでなく、銀行内でもやっていたのでしょう。
だから、
58歳で取締役監査部長。
監査は、
業務の流れを把握できているからだけでなく、
銀行内に「非公式」のパイプ(悪く言えば密告網)を張り巡らしているからこそ、
できること。
入行して手形の交換業務に就いた。
四十年前ならば、
手形交換業務は銀行業務の要。
もし、手形交換業務「だけ」に専念していたならば、
という、時の流れにより、
職自体失っていた恐れも……。
就活生さんたち、
時の流れを読むことも必要です。