先日、母が56歳の誕生日を迎えました。
その日、母娘2人でたわいもない話に花を咲かせているところに、1通の宅配便が届きました。差出人は、1人暮らしをしている兄からでした。
中には1枚のCD。 普段、音楽を聴く習慣のない母にCD?!と思いつつも、せっかくなので聴いてみることにしました。
『小さな体に小さな手 白髪も混じり 丸くなって
しかし僕には 何より大きくて 誰よりも強くて
近くにいると苛立つくせに 遠くにいると寂しく感じ
あなたはそんな存在 どんな問題も 身を削って解決する
いつも真っ先に気にする 自分じゃなくて僕の体で
1番低い場所にあるものしか 求めなかった あなたよ
当たり前すぎて分からなかった 1人で暮らし初めて分かった
あなたの凄さ 大変さ それを思えば 今日も頑張れるさ』
聴きながら、母は近くにあった新聞を広げ、読むふりをしながら私に背を向けました。
しかし私は見逃しませんでした!母の目にキラリと光るものを・・・。
『支えてくれたこの愛 感謝してます
あなたの子供でよかった ずっと僕の母でいて ずっと元気でいて
あなたにはまだ仕事があるから 僕の親孝行を受け取る仕事が・・・』
その夜、仕事から帰った父に、うれしそうにCDを聴かせる母の姿がありました。
(ake)