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2007-04-15 | 自然科学
「明日は昨日を繰り返す」というイメージは、東洋の人間の思想として、染み付いています。
その一方、「明日は今日とは違う」と考え、意識的に自分達の環境を操作できるという経験を積み続けた欧米の人間の思想は、現在非常に強力な存在です。
東洋の人間も、日本なら「和魂洋才」で、この思想を学んで利用してきました。

明日を制御する思想からすると、「明日は今日とは違う」ため、どうなるか強く疑うわけです。その方法として、ニュートン力学、相対性理論、量子力学が積み立てられました。そして、それらのおかげで、現在の文明生活が営まれています。
しかし、実際の自然現象は地球を大きな代表として、それらの方法では、予測しきれない、カオス現象を内蔵しています。

量子力学では、確率密度波動の共振と、収縮といった記述をします。
ところが、物質の波動がいつどうやって収縮するのかははっきりしません。
じつは、もしかしたら、この収縮はカオス現象の本質の一つの発現形態なのかもしれないと、おじさんは空想したりします。
僕達人間の脳が意識をもつのも、この量子現象(波動の収縮)が連続的に起こっているために生じると仮説をたてる科学者もいます。
おじさんは、これは結構いい線いっていると感じます。
確率密度波動の共振と、収縮という考え方は、量子力学の産物いや、量子力学の卵となったシュレディンガー方程式の使い方を納得する方法です。
ただし、量子力学のシュレディンガー方程式そのものが、カオス現象を本質的に記述する別の方程式の特別な場合であると考えることもできるはずなのです。
少なくとも、波束が収縮することを記述する方程式はいまの量子力学の教科書には載っていません。確率波の方程式自体は簡単で、確率波の運動は時間発展として記述され、教科書でも学べますが、観測や、量子同士の相互作用は、その後の運動を時々刻々と記述することを困難にし、殆どカオスと同等の情報量の爆発となってしまいます。

カオスの例として、地球は以前大昔何度か氷河期を経験しています。
この氷河期は何をきっかけに、どのくらいのスピードでやってくるのでしょうか?
もしかしたら、君たちがこの文章を十分理解する前にやってくるかもしれない。

東洋の人間なら、”今を大事に貴重な時間を大切に生きよう”
と心がけるだけかもしれないけど、欧米の人間なら、なんとかして、
氷河期でも生き延びるよう今のうちから準備しようと、真剣に努力します。

地球温暖化といっても、その作用は、様々な予想外の現象を引き起こす可能性があります。実際的には、善後策を考えるしか、殆ど手がないのではないでしょうか?

君たちは、思想構造まで変更することは日本に育つ限り無理です。
しかし、方法として、未来を現在の設計図として記述し、対策を練る経験をつむことはできると思います。
そのためには、まずは面白そうな本をたくさん読みましょう!

<補足!>
もっといいのは、理科の実験を楽しむことです。
でも、ややお金が懸かるので、最近は実験を上手く表現した写真付きの書籍や、インターネットのHPがあるので、これらなら手軽にアクセスできます。

ただし、よく考えると、想像力を育てるのは、実物の自然現象を目の当たりにすることです。
その現象が、おばけのためか?お父さんの手品のためか?あるいは神様の見えない手の仕業か?
いろいろと想像を豊かにすることが実はもっとも大事なように思えます。

逆に本やインターネットの情報は、人間が意図的に作った記号によって、その想像の範囲はかなり限定的、最悪の場合は、偏見や誤謬に凝り固まっています。

自分のやっちゃったことを自分で反省し、人のせいにしたり、お化けのせいにしたりするのではなく、タフに物事に対処できる様になるのは、本では無理!むしろ正反対で、本だけインターネットだけ・・・それは大変危険××

このあたりは、お父さん、お母さんが、よく考え、子供がアクセスする情報に問題ないかどうか確認もできるように、
子供のそういった情報アクセスの話題やこころみとちょくちょく付き合ってあげてください! まあ、自然と、怪我して帰ってきたり、人様のものに迷惑掛けて対処したりすることの方がよっぽど多いでしょうが・・・それでも、我慢して、辛抱強く子供達と付き合っていってくださいね。

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