「教育とは徹底することである.」其の時々の風潮に こびて 教育を考えてはいけません.
5年間 社会の一般企業に勤務していた わたしが中途採用されたとき 老校長はわたしにそういった.
最初 其の意味が 解らなかった.
のちの事 私は先輩の 建築関係の社長と面会していた.
其のとき「校長先生はお元気ですか。」と聞かれるので 「元気にしておられますよ。ご存知なんですか。」
「ハイ 先生に家を使ってもらっているものですから。」 「へぇー 先輩家主さんですか.」
「それがね ご存知でしょう。だいぶ旧いんですよ。申し訳なくて.」
後で事務の方に聞いたら 校長たるもの24時間 学校を見張っていなければいけない.。だから学校の近くに
家を借りているんだそうです。
確かに 一生家つくりをされなかった。借家で過ごされた。 お亡くなりになってから 奥様は 老人ホームに入られた
そうである.
それに感化されたのか 公長の教え子である教頭・・・京都大学経済学部を卒業して証券まん のち教育界に
転身。も一生家を作らず 学校の曽木に家を借りておられた。
その校長 その教頭が言われるには
「我々の教育の目標は 日本人の中堅を育成する学校である.。日本という国の中堅がしっかりしていれば
日本は安定しているのです.」無くなる
其の校長が一番嫌っていたこと 「甲子園に行くからといって遠くは県外から生徒を募集し,授業料も免除して
野球部を作り,甲子園教育をしている。こんなことはわたしの学校では認めません。」
またこんな逸話もある.
経済界が県下の高等学校の校長を招待したとき 挨拶で「先生方の力で将来日本経済界のためになる
有意な青年を育成して欲しいといったとき 公長は「私たちは財界のための教育をしているわけではありません。
誤解なさらないように」出席の財界の方々は校長の教えご 弟子の誤りを諭した話である.
数多くの逸話を残しながら 職場で倒れられた .専門は数学であったが
無くなるまで無意識の中で1から100までの数を繰り返し数えておられたそうである.
将に巨星落ちる感じである。教育とは徹底するものである