あの日から9年です。
あの日は一番下の子どもが卒業式の練習をしていてまだ学校にいました。
しかし他の子どもたちは全員家にいて、びっくりして思わずTVを付けて確認しようと思ったのです。
あの時間帯は情報番組が多くて、画面から流れてくる現実をどうすることもできない、TVを消してもその向こうの出来事は今実際に起こっていて、と思うとTVを消してしまうことすらできずにずっと立ちすくんでいました。
下の子どもが学校から帰ったことにも気づきませんでした。
その後も何ヵ月も無力感という気持ちを引きずっていました。
昨日、ようやく以前のように漁ができるようになった、父や祖父がやってきたことだから海から離れることは考えなかった、やはり海は良い、という若い漁師さんのお話を見ました。
ようやくだ、と。
まだまだこれからのところもあると思いますが、それでも前を向いて進んで行かなくてはなりません。
頑張りに敬意を表します。
あの日のことを思い出すと無力感がよみがえりいまだに胸がしめつけられます。
祈ることしかできないので、いろいろと遠くから祈っております。
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