愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

トライアル

2020-10-26 05:17:13 | 思い出

その後順調に話はすすみ、トライアルとなった。

正直、信じられない気持ちだった。

この子ならば他にもたくさんの希望者がいると思ったから。

自分はなんと幸運なのだろう。

そう思った。

 

初めは数時間家で過ごしてもらう。

だんだんと時間をのばし、数泊滞在してもらう。

そのようなスケジュールで事ははこんでいった。

 

初めて過ごす夜、ボニー用のベッドを用意してあるにもかかわらず、わたしのベッドに飛び乗ってきた。

そして、間近でじーっとわたしを見ていた。

時々、眠っているかと少しわたしが体を動かすと、ボニーと目が合った。

結局、どちらも一睡もできないまま朝を迎えた。

 

不安で不安でたまらなかったのだろう。

自分がどうしてここに連れて来られ、どうして今日はお迎えが来ないのか…

そもそもこの人(わたし)はどういう人なのか、危険はないのか…

これからどうなってしまうのだろう…

そう思いを巡らせていたに違いない。

昼間は愛想よくお腹を見せたりしていたが、あれはボニーなりのサービスだったらしい。