正直なところを言ってしまうと
毎日泣き暮らしている
これは誰にも知られたくないので
ここだけの話
時々考える
これがもし逆で残されたのが夫だとしたら?
夫は悲しんだだろうか
自分は生命線が長く
手首まで続いていてぐるぐる巻いているから
長生きする
そう言っていたね
長生きの家系だとわたしも思ってた
一方で もし自分が先に逝ってしまうようなことがあったら
再婚するようなことは絶対許さないからな
と言っていたね
あなたとわたしは正反対だった
もしわたしが先に逝ったら
その後あなたはひとりで生きていくという…
あなたは家事というものを過小評価してきたけれど
仕事だけしてきたあなたは
たちどころに困るだろう
疲弊し孤独なあなたを想像したくなかった
だから良い相手がいれば再婚してほしい
そんなことをわたしが言うものだから
それも気に入らなかったのだろう
お前は嫉妬しないんだな
俺に対する愛情がないんだな
と言う
わたしはただ幸せに生きてほしいだけだった
人はもともとひとりで生まれひとりで去っていくものなのだから