こんにちは🌞今日は蒸し暑かったですね。。
各地で、熱中症による救急搬送が多くみられましたね。
急な温度変化(湿度変化)に身体がついていくだけで、
エネルギーを要しています。
どうかこの時期は、スケジュールに余裕をもってお過ごしください。
さて、今日は「湿布を貼ってもいいですか?」
という質問を多くいただきますので、東洋医学的な視点から
お話しさせていただきます。
先ほどの熱中症もそうですが、私たち人間は身体のなかの
不要なものを、外に排出して健康を維持しようとする機能を備えています。
(現代的に言えばデトックスと言ってもよいですね)
東洋医学では、その排出の術を「汗吐下」によって「和」(中和する)すると考えています。
「汗吐下和」(かんとげわ)といっています。
熱中症であれば(暑さにあたった)、汗として、体内の熱を外に排出しますし
傷んだものや、病原菌を食べてしまった場合は、吐いたり下痢をしたりして
その体内から出さなくてはいけないものを排出します。
鍼灸治療では、時として下痢をさせたり、汗をかかせたりする💦治療もあるのは
これらの身体にとって不要なものを出すお手伝いをするからなのです。
ということをお話ししたうえで、「湿布」(シップ)についてお話しします。
先ず、いわゆる湿布薬は冷湿布であれ温湿布であれ、痛みを抑える成分が入っています。
☆トウガラシの入った温湿布が貼ったときに温かく感じる成分が入っているだけで
よく見ると「消炎鎮痛剤」と書かれているはずです。つまり、冷湿布でも温湿布でも
痛みを抑える成分が入っているとお考えください。ここで知っていただきたいのは
痛みの原因をとるのではなく、痛みを抑えるということです。
一般的な腰痛や肩こりのほとんどが慢性的な痛みのことがほとんどです。
急性期のような患部に熱を持って、冷やすと気持ちが良く、痛みが楽になる病症ではありません。
このような方は、湿布薬を貼ることで代謝を抑えることになってしまい
血液の流れも妨げてしまい治るまでに時間がかかってしまうことがほとんどです。
当院では、湿布を貼る目安として
「冷やすと楽になる」「貼って痛みがあきらかに楽になる」場合は
貼っていただいて差し支えないとお話ししています。
反対に「貼っても貼らなくても大差がない」「貼らないと痛くならないか心配」
といった患者さまには、やめていただいた方が良いのでは?とお話ししています。
正常な代謝が妨げられて、治るまでの時間が余計にかかってしまうからです。
痛みは、なんらかの身体からの異常を知らせるサインです。
一先ず、その原因を改善させてあげることが先決だと考えるのが東洋医学です。
当院では、通常行なっている知熱灸も、打撲などの急性期の場合は
いつもよりも一呼吸長めに少し熱いと感じる程度の施灸をしています。
この画像のように、青あざのある部位には艾を取り去った後に発汗するような
お灸をしています。お灸も、病症や病期によって変わります。
このような急性期に気持ちの良い程度のお灸では、熱が発散しきれずに
余計に痛みが増大することがあるからです。
急性期には、一般的な台座灸を控えていただくのは
かえって痛みが増大してしまうことがあるからなのです。
毎日の養生のお灸と、発汗させなくてはいけない灸とは同じ灸でもやり方が違ってきます。
当院では、すべての患者さまへ直接灸(艾を直接肌にすえています)を行なっています。
最近は、直接灸を行う鍼灸院が減ってきているようですが
艾(モグサ)の温かな気持ちの良い治療を体験していただきたいなぁと思っています。
患者さまの自然治癒力を最大限に活用していただけるような
治療の知恵が、東洋医学にはつまっています😊
せっかくのご自分の持つチカラを活用してくださいね☆
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