ソラノハテ・4人組社会人バンド「隼」のブログ

ジャンルにこだわらない自由奔放なオリジナル楽曲を演奏する “音のオモチャ箱!” 主な出没地は愛知県。

誰がために【サイボーグ009】 ②

2009-12-16 12:22:51 | 噺(しゃべり)場
前回の続きです。「サイボーグ009」1968年版、1979年版ともに全話観切れて
おりませんが、それぞれの印象につき、ザックリ書いて行こうと思います。

ちなみに、いずれも別のボックス仕様となっており、本来なら「68年版観終わっ
てから→79年版①→79年版②(79年版は2つに分かれているのです)」と行くのが
「正しい試聴順」かも知れませんが、手元に届いて「未開封」のままにしとくの
もナンだし、「開けたからにはどっちも観てみたいぞ!」って事から、68版・79版
を「その日の気分で」観る事にしております。現在、68版は最後のディスクまで、
79版は①を視聴完了、②の前半視聴中、ってところです。

サイボーグ009【1968年 モノクロ版】

彼等の「誕生編」、ブラックゴーストとの「決着編」については、「東映まんが
まつり」(自分の世代にとって、懐かしい響きだな・・・)で公開された2本の
劇場版で描かれており(もちろん2本とも持ってます!)、「初のテレビアニメ
化」となる本作は、「原作萬画のエピソードも拝借しつつ、ほとんどが『キャラ
クターの特徴を活かして、各脚本家が自由に創作」ってニュアンスが強い内容だ
と思います。

もちろん、自分自身生まれていない(筆者は1970年生誕、って歳がバレるから書
きたくなかったんですが 苦笑)時期の作品で、原作があれだけの大傑作にも関
わらず、「モノクロ作品」のため再放送の機会にも恵まれず、自分にとってはそ
れこそ小学生の頃からずっと「いつか観たい!伝説の名作!!」でありました。

前回にも書いたとおり、最初にDVDで出た時にはまったくうっかりしており、気
付いた時にはネットで探しまくっても「在庫切れ」となってしまっていため、
「もう観られないのか・・・」と悲嘆に暮れていた(けして大げさではなく!)
ら、今年になって思わぬ収穫!!

エピソードによっては、原作の持つ「反戦平和」の要素をかなり拡大解釈し、正
直「おぃおぃ、今じゃ放送できね~よ」と思えるような話もいくつか見受けられ
ます。

この辺は「終戦後20年ちょっとしか経っていない」世相が色濃く現れていると解
釈でき、実社会と「サブカルチャー」との密接なつながりの一つの実例として、
充分「同時代の文化的資料」としての価値もあると思います。

もちろん、往年の「テレビまんが」の王道的な要素も充実しており、「メインタ
ーゲットの子供に向けたエンターテイメント」という大前提にはブレはありませ
ん。前述の要素も踏まえると、「子供たちをヘンに『子ども扱い』せず、かつ充
分に楽しんでもらおう」という、作り手の良心にあふれた逸品だと思います!

さて、長くなりましたんでまたまた「つづく」で。次回は1979年版、そしてスペ
ースが許せば(たぶん、許しませんが 笑)、平成版、ひいては原作萬画につ
いても、書いていこうと思います(これってバンドのブログじゃなかったっけ? 
苦笑)