昔、むか~しのお話。
わたくし、結婚式場で歌を歌う仕事をしておりました。
「愛と青春の旅立ち」
から
「美女と野獣のテーマ」、「Whole New World」
賛美歌にいたるまで。
新郎新婦のリクエスト曲もなんでもござれ。
それこそ1日3組ぐらいの新婚さんのために歌うわけなんですよ。
もちろん仕事でやっている手前、
手抜きなんてできません。
プロ意識をもち、新郎新婦の晴れ舞台の献花として
その歌をささげるわけなんです。
風が吹こうが、雨が降ろうが、、
気分がロウだろうが、、
なんだろうが、なんだろうが、、、
歌をささげるわけなんです。
そんなこんなしているうちに、
なんというか、、
歌を歌うことが嫌になってしまったのでした。
もう、ほんと嫌になったら一直線。
歌を聴くのも嫌になってしまった暗黒期。
職業病というのか、ただ単に精神的に不安定なだけだったのか。
兎に角、なんか嫌だった。
それからというもの、
自分のためだけに歌を歌っていたような気がします。
これは歌うたいとしてはとても末期的状況だったのかもしれませんが。
そんなある日のこと。
心を許せる先輩の結婚が決まり、
何か自分ができうる最高のことはないのかと
からから頭をひねり出し、でてきたものが
「歌」でした。
そのとき生まれた曲が「コノソラノシタ、フタリ」
愛すべき夫妻のためにお二人の晴れ舞台の席で
この歌を唄えたことは大変うれしく、
自分自身も救われた気がしたもんです。
今でもこの曲は、お二人のためにだけ歌っております。
その後、隼に加入し、この曲に対して大変すばらしい
アレンジという色を加えてくださった
メンバーにはほんと感謝いたします。
次回ライブでも、セットリストの中に入っておりますので
その折は、少しでも耳を傾けていただけたら幸いです。