カーネーションが好きだ。
花もちしない夏場を除けば、おおむね家に鎮座している。
まだまだ綺麗だが、散歩中に大輪で安い花束を見つけ、同じ花びんにまとめて活けてみた。
…結果、1日も経たないうちに古いほうのカーネーションがほぼ萎れてしまった。
数週間前、忙しくて水替えを怠っていたら、空気の乾燥によりすっかり花びんの水がなくなっていた。
その時でさえ、花は造形を保っていたというのに。
この現象は大抵起こる。
なぜ同じ花器を使うのかと言えば、口が広すぎて大量に入れないと、花が立たないからだ。
萎れた花は処分し、新しい花だけでまとめてみた。
考えてみれば、植物の命は常に新陳代謝を繰り返す。
次の花が咲けば、前の花は散る。
落花の後に、若葉が生い茂る。
花びんの中で、命のリレーが行われているのだろうか。
年長者は赤子を見て庇護欲や愛情等からより生命を燃やそうとするが、植物はただ淡々と後継者に命を渡していくのだろうか。
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