よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

残念な宿(口コミは侮れない)

2017年05月02日 | 旅行
GW直前に、山梨県にある宿の予約が取れた。
ただ、口コミがあまりよろしくないので、期待せずに出かけることにする。

メールに「駅を背にして左の駐輪場に15時にお迎えに行きます」とあった。
14:40には駅につく。

改札はひとつだが、北口と南口がある。
どちらを背にすればいいのか迷い、取りあえず改札を左にした南口に向かう。
しかし、どうも活気がない。しかも駐輪場は駅を背にした右側にある。

北口に向かうと、果たして左に駐輪場があった。そこそこ活気もある。
こちらで間違いはないだろう、と見当をつけた。
しかし…約束の5分前になってもそれらしき迎車が見当たらない。

他の旅館の車はいくつか散見される。
だいたい到着の5分前には迎えに来ていることが多い。
15時をまわったころ、ようやく目的の車がこちらに向かってきた。

10分弱で、宿に到着。
宿帳を書いた後、仲居さんが案内をしてくれる。
ただ、この方は鍵を握っているが、私の荷物を運んではくれない。
(宿帳記入時も『荷物を置いてからどうぞ』もなかったので、しょったまま行った)

エレベータの中で「お部屋は3階です。出て2つ目のお部屋です」という。
もしかして、エレベータの中で「後は自分で行ってください」なのかと危ぶんだが、一応部屋まで案内してくれた。

「お茶をお入れしましょう」と入れてくれたのはありがたいが、急須になみなみと湯を注ぐ。
…通常、1杯ごとに入れ、お湯は1滴も残さないようにするのが緑茶のルールだ。
紅茶ならいざしらず…と思ったが、出過ぎた苦いお茶も飲めなくはないので、スルーした。

「明日のお送りは何時にします?」と聞かれたので、タブレットで電車の時刻を検索したが、電波がうまく届かない。
「あ、いいです。お食事の時間までに教えてくださいね」…ここで時刻表をくれてもよさそうなものだが。

そして夕食。
料理は不味くなかったが(むしろ山間なのに魚が美味しかった)、そのタイミングが一気!
「揚げたての天ぷらです」「お吸い物です」「デザートです」
ちょっとやっつけっぽいかなあと思ったが、まあ仕方ない。

後半のメニューが少し油っぽくて、だいぶ残すことになった。

この後、また別の女性がお茶を入れてくれたのだが、またも紅茶方式のなみなみ注ぎ。

「朝食は何時にしますか?」
「逆に、何時から用意できるのですか?」
「8時からとか」
「もう少し早くできませんか?」
「・・・うーん、7時30分にもできますが」(少し困惑気味)
「いいです、8時で」
この瞬間、明らかに相手がほっとしたことがわかった。

あと、部屋入りしたときに「夕食のとき、お酒の注文はあります?」と聞かれ
「私は飲めないので」と断ったところ、
「本当はグラスワインが1杯つくコースなのですが、飲めないということなので」と省略された。

いや、ワインは不要だが「代わりにオレンジジュースを」などの提案があると思っていたので、少し拍子抜けした。



何が悪いというわけではないが、全体的に気配りがない印象である。
口コミ評価の低さは、なんとなく理解した。

こういうときは、外国のサービスを思い出すことにしている。
部屋にバスタブはなく、あっても風呂栓がゆるかったり、食事は「酸っぱいサラダ→油っぽいメインディッシュ→パン→デザートが菓子パン」だったりと、かなり過酷な状況である。

それに比すれば、はるかに行き届いているではないか。


そう、部屋は広かったし、お風呂も常に貸し切り状態、夕食・朝食ともに部屋でいただけたので、プライバシーは守られるなど利点も多かった。
他にお客もいたのだろうが、誰とも顔を合せなかったので、「混雑を避けてのんびり」という願いは見事叶っている。

そしてブログネタにもなったので、ラッキーというべきであろう。



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