「寝屋川 平和と市民自治の会」のブログ

平和に人間らしく生きるために「寝屋川 平和と市民自治の会」が取り組んだこと及び今後の予定を知らせます。

9月24日「キム・ヒョンテさん講演会」の報告

2017-09-28 23:55:01 | 講演会
9月24日「キム・ヒョンテさん講演会」の報告
~「民主主義はうるさいものだ」(キム・ヒョンテ)~

9月24日に寝屋川市立産業振興センターで「キム・ヒョンテさん講演会」を開催しました。キムさんは2013年に来阪して立命館大学コリア研究センターで客員研究員をされ、「日韓両国の過去清算と在日朝鮮人」を研究テーマとされています。過去清算の専門誌「歴史と責任」編集幹事、2015年北海道強制労働犠牲者遺骨奉還『70年ぶりの里帰り』事務局長などを歴任されています。
 今日の講演テーマは「韓国のロウソク集会と朴槿恵(パク・クネ)大統領拘束の意味」です。
 キムさんは自分の歴史、家族の歴史の中に朝鮮の歴史が含まれるので、朝鮮の歴史を振り返るために自分とか家族の歴史を話されました。キムさんの父方の祖父母は「以北」の出身で、キムさんは「以北」に行ったこともなければ、祖父母にあったこともなく、家族にも朝鮮の分断が反映していることを話されました。日常的に「北朝鮮」「韓国」という言い方をせずに、「以北」「以南」という言い方をしているし、この講演でもその言い方をすると前もって話をされました。
 昨年9月にハンギョレ新聞(キムさんの父が設立にかかわった市民によってつくられた新聞)が崔順実(チェ・スンシル)の介入を初めて報道し、3回にわたり朴元大統領が対国民談話を発表する都度、ロウソク集会に参加する市民が増えました。多くの市民団体、労組が集まって結成された「朴槿恵政権退陣緊急国民行動」が主催するロウソク集会は昨年10月19日に開始され、それ以降毎週土曜日に開催されました。ソウルの冬は大阪のそれに比べて当然寒いと想像することができます。そのような中でロウソク集会が開催されています。12月3日、第6次ロウソク集会には全国232万人(ソウル170万人)が集まり、その市民の怒りが12月9日、国会での弾劾決議案可決を実現しました。そして、憲法裁判所は崔被告の利権追及への加担、職権乱用と疑惑解明への捜査拒否などを理由として朴槿恵大統領の罷免を決定し、彼女は拘束収監されました。
 キムさんは「韓国の歴史のなかで、脈々と市民の運動が続いていることが集会の背景としてあります。市民の怒りと行動が国会と憲法裁判所を動かした。」韓国憲法の条文の「大韓民国のすべての権力は国民に由来する」という民主主義を市民の行動で示したところにこの弾劾・罷免の意義があると話されました。日本のメディアが指摘していないが、市民の怒りの背景に韓国社会で進む規制緩和、格差拡大、若者の失業率の高さ、新自由主義政策があることも指摘されました。
 休憩時間中に質問用紙に書いてもらった質問にキムさんが答える形で質疑応答が進みました。「ロウソクを使用したのはどうして」「スライドの特検実施について」「失業率以外の社会問題は」「軍隊に行かれたの」「韓国の憲法はいつつくられて、どのような原理がうたわれているのか」「日本の市民運動の弱さについて気づかれたこと」「財閥、学閥をどう考えておられるか」などの質問が寄せられ、キムさんは丁寧にこたえられていました。
 最後に、アンケートに書かれている感想の一部を以下に掲載します。
 「今回、韓国の金さんの生の声でのお話を聞くことができ、とても有意義な時間でした。とても上手な日本語でお話されて驚きました。今後も両国の関係改善をめざして問題点を一つずつお聞かせ下さい。」
「強力な財閥、学閥の問題がある限り、韓国は良くならないのではないか」
「すごく勉強された人かと思います。韓国はかなりの時間をかけて民主化されたと思います。」
 講演の報告を書いているものとしては、「日本の市民運動の弱さについて気づかれたこと」という質問に答える中で、「民主主義はうるさいものだ。周りの人にうるさく自分の権利を主張し、意見を言うことでうるさいものと思われてもいいのでは」と言われていたのが一番印象に残っています。
重いテーマに対して、いろいろと工夫して講演していただき、質問に対しても丁寧にこたえていただきありがとうございました。この紙面をおかりして、講師の金さんにお礼の言葉を述べさせていただきます。

キム・ヒョンテ講演会に参加してください。

2017-09-19 16:55:28 | 講演会
キム・ヒョンテさん講演会
9月24日(日)/資料代300円
午前10時~12時30分
寝屋川産業振興センター第4セミナー室(4階)
(京阪電車寝屋川市駅の西側/徒歩3分)


東京で7月末に開催された2017ZENKO in 東京のメイン集会での写真です。右側の男性がキムさんですが、韓国からのゲストの通訳をしていただいています。
講演会のテーマ
 ロウソク革命とパク・クネ弾劾の意義

キム・ヒョンテさんの紹介
立命館大学コリア研究センター客員研究員
研究テーマ:日韓両国の過去清算と在日朝鮮人

パク・クネ政権を倒した韓国民衆の闘い!
 パク・クネ前大統領の罷免まで134日間、計20回開かれたロウソク集会には延べ人数1,600万人の市民が参加した。
 韓国の闘いから私たち日本の市民が学ぶことは多いと思います。参加お願いします。
主催 寝屋川 平和と市民自治の会
共催 希望のカフェ
寝屋川 平和と市民自治の会の連絡先
572-0837 寝屋川市早子町20-12
TEL/FAX 072-813-2913

PAN4号発行しました。

2017-09-07 17:41:38 | PAN
PAN
寝屋川 平和と市民自治 No.4 寝屋川 平和と市民自治の会
Peace & Autonomy in Neyagawa
〒572-0837 寝屋川市早子町20-12
072-813-2913 090-3927-6382 heiwatoshiminjitinokai@outlook.jp http://blog.goo.ne.jp/heiwatoshiminjiti
2017年9月1日


アベ政治の改憲意図を阻止! 
市議会へ要請!
寝屋川 平和と市民自治の会代表 大同敏博
誰もが穏やかに、安心して暮らしたいと思っている筈で、そんな世の中にしたいと願って発足したのが≪平和と市民自治の会≫です。先ずは、何よりも平和です。もしそうでなければ、生活そのものが成り立たない。次いで、暮らしやすい社会とは総ての市民が主権者として尊重され、納税者の利益に適った市政が為されている事で、それは市民自治として体現されている筈です。(だけど、実際にはそうなっていないので、みんなの力で自治を実現させよう、と頑張るのがこの会の趣旨です)
ところが、穏やかな市民生活の根っ子である【平和】が崩されそうになっている、と言うのが最近の情況です。安部晋三は5月3日に、2020年までに改憲・施行する事を明言し、平和憲法を葬り去ろうとしている。彼の公約である「美しい国」とは、「戦争する事が出来る国」であるらしい事がハッキリとしてきて、だけどそれは人類の願いとは真逆のものです。【憲法前文からの抜粋/日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を
深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と
信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意
した。】
同じ趣旨の事を【寝屋川市の非核平和都市宣言】でも明
記しています。『全世界の恒久平和は、人類共通の願望で
あり、市民の誇りと願いをこめた「寝屋川市民憲章」では日
本国憲法の精神にしたがい、その崇高な理想のもとに恒久
の平和を念願している。』
戦争の悲惨さは誰もが熟知しているところで、私たちは二
度と同じ過ちを繰り返さない事を誓った筈だと思うのに、そ
れなのに……!
 こんなアベ政権の愚かな暴走を食い止めるべく、私達は
9月から年末にかけて『改憲に反対する署名を集める』活動を行います。そして多くの市民の署名を寝屋川市議会に持って行き、議会の決議として憲法の改定を認める訳にゆかない、との意見表明を迫ろうと考えています。署名簿と請願書を携えて、何人もの市民が市庁舎へ向かいます。“市民憲章の崇高な理念からして改憲に賛成できない”との決議が採択されるまで、この活動を続けます。こうした行動の前後にミニ集会を行おうと計画しています。(これを名付けてワン・デイ・アクション)
安部晋三は、何としても改憲をやると言い張っているので、この活動はアベ政権の退陣を求める運動になります。森友問題の疑惑や加計学園の問題を巡って虚偽と隠蔽体質が明らかになったアベ政権に政治を任せる訳にゆかず、他の町の多くの市民と共に『アベヤメロ!』の声を上げたいと思います。〔アベ食堂の森ソバ、加計ソバ この秋はみんなで安部おろしソバ!〕

寝屋川 平和と市民自治の会  8月の例会報告
この秋、アベヤメロの声を
一層大きく


8月20日(日)午後から、例会を持ち、市民から見放されてもあきらめない安倍改憲路線にどう立ち向かうのか、話し合いました。市内だけでなく、遠くは岬町から参加された方もいらっしゃいました。
 東京都議選惨敗を受けて「スケジュールありきではない」と修正したとはいえ、安倍首相が改憲をあきらめたわけではないこと、したがって、この秋の我々市民の取り組みが本当にこれからのこの国の未来を決する大事な節目を迎えていることが強調されました。また、この夏東京で開催された「平和と民主主義をめざす全国交歓会」に参加された沖縄・福島・韓国・アメリカ・イラクからの方々が、みな安倍路線を警戒していること、その中で粘り強く闘われている市民の運動に共感・連帯するというアピールが紹介されました。
 話しあいの中で、この秋、アベやめろの声を一層大きくしていくとともに、寝屋川市議会に対して、改憲反対の意見書の採択を求める署名を広げようという提案がありました。署名案の修正や、今後の行動の進め方については、毎週水曜日18:00のミーティングで引き続き議論することになりました。
 活発な話し合いになりました。皆さん、しゃべりだしたら止まらなくて・・・
●既成の市議会のもとでは改革は難しい。風穴あけるためにも代表を市議に送る可能性開くべき。この署名は賢い発見。吉野川のような皆が参加できる市民運動があればよいが。図書館問題や障がい者など問題でも地域の歴史や文化をともに学ぶ姿勢で。意識持った人と一緒に賛同増やしていくこと。
●私は改憲論者だが、安倍は売国奴だ。今は大企業によるやくざの縄張り争いみたいで中小企業をつぶす。自治でいえば、憲法がどうあろうと上からは大まかな指示でいい
●全交に参加して、地域の課題を束ねて一日行動する1ダィアクションは面白いと思った。
●沖縄に行って、読谷村の保育所つぶしの話聞いた。地域伝達・発信がきちんとできれば、あの団体なら相談できると信頼される。
●いのちを護る、これが憲法。改憲は子どもや大人の命や暮らしを護らない。
●朝鮮半島情勢が気になる。安倍が改憲についてトーンダウンしていることわかった。
●難しい話が続いている。戦争する国反対しましょう、と言えばよい。身近な介護問題持つ人にもわかるわかりやすい署名を望む。寝屋川市を良くする方向を打ち出すべき。
●図書館の民間委託はいろんな問題ある。民営化した方が儲かるというのは嘘で、寝屋川の図書館の分館は年間で80万円ほど浮いただけ。アルバイトの学生の年俸ぐらい?
●寝屋川市の市職員の4割が非正規職員だ。
●民営化が進むと大変なことになる。医療もそうだ。アメリカ留学の時に、病気・怪我した時、とんでもない高額だった。TPPの狙いは医療を金儲けの対象にしようとするもので、保険会社の利益が優先されてしまう。
 ほかにも発言された方が多くて、到底全部紹介しきれません。悪しからず。(Y)

沖縄の旅        福井 朗

① 熱い沖縄、それより熱い4万5千の県民大会。「日本国憲法施行から70年、憲法いまだ沖縄に届かず」
 8月12日の沖縄県民大会などに行って来ました。 県民大会の前日、沖縄戦の実相を描く「ガマ月桃の花」上映会+海勢頭豊コンサートに。名護市民会館は、2回上映の2回ともほぼ満杯でした。(同時刻に甲子園で興南高校が試合中なのに・・・、「これは奇跡」と参加者)
コンサートでは、「今日は山の日、山(サン=沖縄ではジュゴンのこと)が死ねば、沖縄も生きていけない。明日の県民大会に行こう。」と海勢頭さんがアピール。
 8月12日の沖縄県民大会当日、午後2時からの炎天下にもかかわらず、4万5千の県民・市民が、これまた日陰のないカンカン照りの奥武山陸上競技場に集まり、全員で「辺野古(新基地)NO」「我々はあきらめない」のバナーを掲げ、基地に反対する翁長沖縄県知事を後押し。
 大会では高良鉄美オール沖縄共同代表の発言が強く心に残った。
「戦後72年、日本国憲法施行から70年、沖縄が日本復帰して45年、しかし沖縄には憲法が届いていない。恐怖から免れて、平和のうちに生存する権利。これが今沖縄で一番侵害されている問題だ。」 (私も「9月3日、ジュゴンシンポジウム」のチラシまきをお手伝い。)
②「謝名親方、琉球の政治的自由を命がけで守った先人が、太田、翁長両知事の前にもいた。」(山内徳信さん)
 翌日、13日は読谷村で「TOKUトク☆塾」に参加。読谷村元村長の山内徳信さんを講師に、沖縄の歴史を学ぼうというものですが単に歴史を学ぶだけでなく、それが現代とどう関わっていて、そこから何を学ぶか、という興味深いものでした。(後述のように、ここでの歴史は“生きた歴史”でした。)
この日は、「琉球処分の(上)」で17世紀の薩摩藩の琉球侵攻がテーマ。戦いに敗れ、国王も重臣たちも、薩摩に連行、琉球が薩摩に臣従を誓う文書への



調印を強要されても、謝名親方は調印を拒否し、「政治的自由なくして、何の生きる価値があろうか。」と、処刑されたという。
「謝名親方という名を覚えておいてほしい。琉球の政治的自由を命がけで守った先人が、大田、翁長両知事の前にもいた。」と山内さんは力説。その他、サツマイモは、琉球から伝えられたもので、その品種名は読谷各地の地名からとられ、これらの芋が、琉球の人々を飢餓から救った、とも。(寝屋川では、深夜、居場所のない子どもたちが殺される事件がありました。寝屋川では、子どもだけでなくオトナも自らの立ち位置がわからない人が多いように思えますが、その一因が、寝屋川に寝に帰るだけ、地域に根がないことにあるのでは、とも思う昨今。まずは子どももオトナも、寝屋川の共通知(コモンセンス)として、こんな“生きた歴史”を知る必要があるのでないかと思いました。)
③ 読谷の保育を守る会をみんなで作ろう。」/みんなの熱気、読谷の民主主義は健在。
実は、この「TOKUトク☆塾」、圧巻だったのは、この後半、参加者の近況報告(討議)でした。
この集まりの世話人のうち2人は、若いお母さんでもある保母さん。この2人が働く村立保育園が、廃園の危機に。これに対する村長の立場も煮え切らないとのこと。この話に参加者一同、大いに怒り議論白熱、「これは、村全体の問題。読谷の保育を守る会をみんなで作ろう。」という話に。
 元村長の山内さんも、大いに怒り、「村保育・教育施設を作るのに、米軍施設を取り戻し、どんなに苦労したことか。」
 しかし私は、この論議の熱さ自身が、読谷の民主主義が健在であることを示しているように思いました。
(というより、市民(地域)の歴史(文化)生きている場には、地域の具体的な問題が「自然」に集まり、それが地域の民主主義(市民力)を一つ一つ鍛えていくのだと思いました。私たちも寝屋川で、こんな生きた市民文化の“場”を作っていきたいものです。)

始まっている小中校の統廃合! 小林 一圓

8月25日の夜、第4中学校で「小中一貫校に向けてのワーク・ショップ」が催されました。市教委の「計画」では2019年に明和小を4中に移転させ、2022年までに明和小の敷地に小中一貫校を新しく建設して、そこで「義務教育校」の運営をする、と言うのです。その後、梅ヶ丘小学校もここへ合流させるそうです。「義務教育校」とは、前期課程の6年間と後期課程の3年間に区分されて、現在の小学校と中学校をそのように呼び変えるらしい。
市教委の意図はハッキリしないものの、校長が一人で済むとか事務員を少なく出来るとか、そちらに関心がある様に見受けられる。また上述のワーク・ショップを傍聴した感じでは、施設の話しばかりで教育の中身の議論は皆無。市教委は本当の教育論を避けているとしか思えない。教育の問題で大切なのは児童・生徒と教員の質や必要な人員配置の筈なのに、その点に関する資料は全く用意されていない。
ここに見えているのは、アベ政権や維新の会が声高に叫ぶ「教育のビジネス化」であり、とても危険な
方向へ進み出そうとしている事を私は懸念します。「小中一貫校」の実施に踏み切った池田地区では、
それの問題点がPTA役員によって指摘されて、市教委の計画案に否定的です。市教委は、総ての情報を開示していると言うけれど、そのホーム・ページを覗くと、矢張り肝心の資料は掲載されていません。
「住民を軽視して強引に物事を進めるのは寝屋川市の昔からのやり方だから」との諦めの声を聞きますが、私たち<平和と市民自治の会>は教育の問題に目を向けて、自治の名に相応しい教育を実現させるべく“4中校区の件”を注視してゆく所存です。9月8日の夜7時から明和小学校で第3回目の「ワーク・ショップ」があるので、関心を寄せる人は是非ともお出掛け下さい。(これに関して、次回は元教員の人からの投稿を予定しています)

インフォメーション
9月例会

 「韓国から見た日本」
 キム・ヒョンテさん(立命館大学院留学生)
9月24日(日)10時~12時30分 
場所 産業振興センター4階第4セミナー室
(寝屋川市駅から徒歩3分) 資料代300円
ミーティング 毎週水曜日18時~
(9月6日、13日、20日、27日)
場所 希望のクラブ事務所
街頭署名活動の日程
9月2日(土)10時~13時 市駅イズミヤ前
9月10日(日)16時~18時 市駅イズミヤ前   9月16日(土)10時~12時 市駅イズミヤ前
9月17日(日)10時~13時 市駅イズミヤ前
9月23日(土)10時~12時 市駅イズミヤ前
 以上のほかにも、市役所前、大利万代前などで署名スポットを設定しますので、近くの事務局員にお聴きください。
編集後記 
 8月29日早朝、朝鮮がミサイルを発射。「圧力を強める」と安倍首相。しかし、圧力を強めた結果が発射であったのです。戦争挑発を行い、軍備増強を行う安倍内閣。チキンレースをやめ、東アジアの平和のためには、話し合う以外に解決はないと思います。


PAN3号の3,4ページです

2017-09-07 17:32:55 | PAN
2017ZENKOin東京【第2分科会】報告と感想         
2017年8月3日 福井 朗
ZENKO第2分科会「辺野古新基地建設・高江ヘリパッドを許さない! 南西諸島の自衛隊配備阻止、平和な島に基地はいらない」に参加しました。


① 辺野古シュワブ前に200人集まれば、工事車両は阻止できる

「辺野古キャンプ・シュワブでは、ダンプカーが1日100台以上基地内に入構しており、ゲート前では機動隊による非暴力の座り込み市民へのごぼう抜きが続くが、200人集まれば工事車両は止められる。確実に工事を遅らせている。」
 と上間芳子さん(沖縄平和連絡会 辺野古ゲート前リーダー)が報告。

② 南西諸島-沖縄-奄美の「防衛ライン」自衛隊配備の動き

「南西諸島-沖縄-奄美の「防衛ライン」に自衛隊配備の動きがある。宮古島では陸上自衛隊配備のために『ゴルフ場用地取得、6月から工事着手』と報道されたが、実際にはまったく進んでいない。水の少ない宮古島で貴重な水源が枯れたら大変。10/22の市議選で自衛隊基地反対の声を上げていく。」
 と当真まり子さん(宮古島市民会議)が訴えました。

③ 南西諸島での無防備平和運動めざし「無防備地域宣言 沖縄ネットワーク」を再開

討議の中では、(宮古島に)自走式ミサイル配備計画もあるそうで、
「それでは島全体からミサイル発射可能になり、島全体が標的になるので、市民が戦闘に巻き込まれてしまう。これは軍民分離をうたったジュネーブ条約に反するので、この条約も用いて闘うことができるのでは。」という声も出て、この地域の無防備平和条例制定を通じて非武装地帯化をめ
ざそうと話し合われました。

④ 「下地島を軍事利用させない」自治体と政府の約束遵守なくして自治なし

伊良部島と橋でつながる下地島には民間パイロットの訓練空港がありますが、そこに、自衛隊F15戦闘機を常駐させる計画がスクープされています。(2013年1/15沖縄タイムス)
 これは、1971年に琉球政府と日本政府で交わされた約束「屋良覚書」(下地島空港は、軍事利用しない)に反します。自治体(地方政府)と国が交わした約束は守る、ということは、地方自治の基本中の基本です。(さらには、もっと普遍的な人の道です)
 もし、「屋良覚書」を政府が一方的に破って下地島空港を軍事利用するようなことになれば、自治体は政府との約束を信じることができなくなります。日本のすべての自治体は、自らの自治権が懸かっているのだという意味で“我がこと”として注視していく必要があるのではないでしょうか。                           (以上)

山城博治さんから
暑中見舞いのはがきが
届きました
昨年、高江、辺野古の闘いのリーダーである沖縄県平和センター議長の山城さんが不当逮捕されました。その不当逮捕に対して山城さんへの激励ハガキに取り組みましたが、その取り組みに対してのお礼のハガキが届きました。
 はがきにも書かれているように、今後も、平和な未来をつくっていくために、沖縄新基地建設に反対する沖縄県民と連帯して取り組みを進めていきましょう。
 8月12日に沖縄県民集会が開かれましたが、沖縄県の提訴を支持して、寝屋川から福井さんも参加されています。次号で、その報告を掲載していきます。
ZENKO in 東京の開会集会で寝屋川での取り組みを報告しました。「新しい仲間と出会えることを念頭に置いて街頭署名行動を毎週取り組み、安倍退陣署名を1443筆集めることができました。…安倍の2020年改憲を阻止するためにも、2019年の市議選へ全力で取り組んでいきます。」
 みなさん、署名にご協力ありがとうございました。
編集後記
閉会中審議の中で疑惑はますます深まるばかりです。「廃棄した」「記憶にございません」と証言した官僚は栄転。このような腐敗政治の悪臭を防ぐには大元を断つ以外にありません。東アジアの緊張激化の原因の安倍改憲を絶対に阻止しましょう(yamachan)




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2017-09-07 17:22:41 | PAN
PAN
寝屋川 平和と市民自治
第3号 寝屋川 平和と市民自治の会
Party of Peace & Autonomy in Neyagawa
〒572-0837 寝屋川市早子町20-12
TEL/FAX 072-813-2913
090-3927-6382 heiwatoshiminjitinokai@outlook.jp http://blog.goo.ne.jp/heiwatoshiminjiti
東京新聞の7月29日朝刊に以下のような平和と民主主義をめざす全国交歓会(略称全交)主催のワンディ―アクションの一部が掲載されました。
「辞めても説明責任ある」 日報問題 防衛相辞任   


首相官邸に向かって安倍政権の退陣を求めるデモ参加者=28日、東京・永田町で

稲田朋美防衛相は南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽(いんぺい)に関与したのか-。四カ月に及んだ特別防衛監察は、国民や自衛隊員に対する背信行為とも言える情報隠しの真相を解明できなかった。それどころか、監察の過程で文民統制にまで疑義が生じた。国会周辺では市民から「辞任しても説明責任はある」と声が上がった。 (土門哲雄、片山夏子、荘加卓嗣)
 「稲田防衛相は辞任しても説明責任がある」「辞任は遅すぎた」
 二十八日夕、安倍晋三内閣の退陣を求めるデモが首相官邸前であり、参加者は、中途半端に終わった監察結果や稲田氏の辞任について批判の声を上げた。
 大阪市の公務員垣内由香さん(42)は、稲田氏の辞任について「内閣改造までごまかすと思っていたので、辞めたのには驚いた。それだけ国民の怒りが強いということ」と力を込めた。自民党は日報問題に関する国会の閉会中審査に同意しており、「防衛相を辞めても説明責任がある」とクギを刺した。
 奈良市の主婦東田好子さん(65)は、日報隠蔽について「現地の情勢を隠そうとしたのではないか。組織的に隠蔽していたのだから辞任は当然」。フィリピンなどで女性や子どもの自立支援活動に関わっているといい「海外でも加計(かけ)学園や森友学園のニュースが放送されていて恥ずかしい。海外も安倍政権を厳しい目で見ている」と話した。
 デモを主催した市民団体スタッフの東京都荒川区、高瀬幸子さん(62)は「稲田氏は都議選で『自衛隊としてお願い』と応援演説し、公選法違反などの疑いもある。安倍首相にも稲田氏を任命した責任、罷免しなかった責任がある」と訴えた。

【感動のZENKO in 東京を終えて】
寝屋川 平和と市民自治の会代表 大同敏博
戦争政策を目論む自公政府に対する市民の憤り


We shall overcome♪の大合唱をフィナーレにして、『2017年ZENKO in 東京』は感動のうちに幕を閉じた。ポール=ガランさん(フィリピンのNGO活動家にして歌手)が弾くギター演奏に合わせて、全員が肩を組んでの大合唱は、サミール=アディルさん(イラク労働者共産党)が口癖のように言う“International Solidarity”=国際連帯をそのまま出現させて、国境を越える市民の熱き友情の交流の場と化した。
ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)の運動に共感する<平和と市民自治の会>は、ZENKOの呼びかけに応じて7月28日からの三日間を彼らと共に過ごした。初日の28日は“ワン・デイ・アクション”として『アベ政権の退陣を要求する』署名簿を携えて中央官庁へ出向き、戦争政策を目論む自公政府に対する市民の憤りの意思を伝えた。
続く二日間は、上記の2氏の他にペニー=デックスさん(アメリカ・反戦イラク帰還兵の会)、アミルタラージ=ステファンさん(インド・フォトジャーナリストで反核運動を続けている)、そしてノ=ヨンスさん(韓国・希望連帯労組)を初めとする15名を越える韓国の青年達が集い、13の分科会に別れて現状の様々な課題について熱心に話し合った。いずれの分科会も盛り上がったのは、いみじくも韓国の仲間が述べた発言によって裏付けられる。「こんなにも熱の入った議論が出来たのは、アベ政権やトランプ政権のお陰ですね!」 グローバル資本の利益を代弁して、各国の市民・労働者・女性・学生を痛め続ける政治勢力が政権を握っているので、それに対する反発や憤りは更に強くなっている。彼らの策動に対抗するべく私たちは集まったのだから、ZENKO大会が盛り上がらない訳がない、と言う次第。
沖縄で反基地/戦争反対の闘いを粘り強く続けておられる上間さん、当真さんの現地報告は忽ち韓国・アメリカのゲストの共感を呼び起こした。戦前の沖縄の体験からして慰安婦問題は戦争行為と関係していて、反基地/戦争反対の運動は女性差別をなくす闘いと通じている。だから沖縄と韓国の課題は共同・連帯して担えるものであり、それを確信できて良かったと韓国の仲間から発言があった。辺野古新基地に反対する沖縄の人々に対して私たちに何が出来るのでしょうか、とのペニーさんの質問に応えて、上間さんが応えられた。「渡米して訴えるものの、それは沖縄の問題であってアメリカには関係がない、との返事が戻ってくる。辺野古新基地は日米共同の新たな、巨大なアジア抑圧の軍事施設であり、皆の問題である事を伝えて下さい」 上間さんのこの言葉にペニーさんは大きく頷き、「ハイッ、よく分かりました。私たちはその為に努力します」と応えられた。
 ZENKOの大会は、何千人もの人々が集まるものではないけれど、それを創り上げてゆく各国の市民運動の質としてはとても良質で、大きな成果が得られた。それを象徴するのが全員で大合唱した♪We shall overcomeの力強い歌声であり、その歌詞のとおり「私たちは何時の日か勝利する!」を皆で確信し合えた。そして私たち<平和と市民自治の会>は、ZENKO大会での成果を寝屋川で根付かせるべく、決意を新たにした事をここに記したいと思います。(2017.8.1)