ブログへのアップが、遅くなりました。「PAN 」(寝屋川平和と市民自治の会の会報)11月号を発行しました。
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世界は動く 世界は変わる 東アジアを平和へ私たちが変える
12/9(日)映画『ソソンリ』上映会
板門店が非武装化
『JSA』(共同警備区域)という映画をご覧になった方も多いのではないでしょうか。2000年の韓国映画で、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、ソン・ガンホという韓国トップスターが共演した映画です(2000年 パク・チャヌク監督)。映画の結末は悲劇で終わります。民衆の願いを踏みにじり権力者の都合で勝手に軍事境界線がひかれた、この南北朝鮮の分断の歴史が凝縮された現実を変えることなど、不可能なことのように感じた方も多いでしょう。
今、JSAでは、9.19南北軍事合意書に基づき、この区域に駐留する兵力は南北それぞれ35人(将校5人、兵士30人)を超えず、非武装で左腕に「板門店民事警察」の腕章をつけ警備しているといいます。軍事境界線からそれぞれ5km以内での演習・訓練も中止、米韓合同軍事演習「ビジラント・エース」を猶予する事も米韓定例安保協議で同意されました(10/31)。朝鮮戦争の終結と東アジアの平和に向けて、世界は大きく動いています。
トランプ敗北
アメリカ中間選挙でトランプが敗北しました。いかに取りつくろうと、下院の議席の過半数を8年ぶりに民主党が制したことは事実。しかも、今回の下院議員には、史上最多の女性候補が当選(84→113)、イスラム教徒が当選(2人)、進歩派のDSA(アメリカ民主的社会主義者)メンバーも当選。様々なヘイトをあおりたてるトランプを決してアメリカの民衆は許さないでしょう。
「オール沖縄」3連勝 民意は新基地ノー
沖縄では、辺野古新基地建設に対して命をかけて闘った翁長前知事の後継者玉城さんが、県知事選で大差で勝ちました。その後の豊見城市長選、那覇市長選も「オール沖縄」候補が勝利しました。もはや沖縄の民意は明らかです。しかも建設予定地の海域がマヨネーズ状の軟弱地盤であること、活断層が存在する事も明らかになっています。工事完成が不可能であるにもかかわらず、沖縄県が協議を求めても相手にせず、違法な工事を1年以上も続けてきたのは誰か?安倍政権そのものです。埋め立てに使う土砂搬出業者による本部(もとぶ)港護岸使用許可申請を、沖縄県本部町は不受理としました(11/1)。基地建設の土砂搬入ルートが閉ざされ、まさに「奇跡のようなことが起こった」(山城博冶・沖縄平和運動センタ―議長 11/4団結まつり交流広場にて)のです。
もちろん世論も辺野古基地建設には反対です。あくまでも辺野古に固執する政府の姿勢を「支持する」34.8%に対し、「支持しない」は54.9%だ(10/5共同通信)。
12/9(日)映画『ソソンリ』上映会に来て下さい (寝屋川市民会館4階研修室)
沖縄・辺野古のように闘っているのが、韓国南部、星州(ソンジュ)ソソンリの住民たちです。平和に暮らす住民たちの住む村に、前政権時代、まるで降ってわいたかのように、THAAD(サード 高高度ミサイルシステム)が突然配備されました。米や野菜を作ってきた住民たちにとっては、死活問題です。体を張って声をあげ、工事を止めるハルモニ(おばあさん)たち。日本ではほとんど紹介されていない運動の実像を描いたドキュメンタリー映画を上映します。この作品は、ブサン国際映画祭ドキュメンタリー部門で受賞している評価の高い作品です。ぜひ見に来てください。チケット販売に協力して下さい(資料代 前売1000円 当日1200円)。 また、12月16日(日)には韓国からTHAAD配備に反して闘う運動を代表してカン・ヒョヌクさんが来日され、大阪で話しされます(天満橋国民会館1330~1630)。話を聞いてください。日韓民衆の連帯で、東アジアの平和を私たちの手で作っていきましょう。(4ページに続く)
(以下は4ページに掲載しました)
改憲路線進める安倍政権を市民の力で倒しましょう
もともと期待もされていない安倍改造内閣。政権寄りとされる産経新聞・FNN合同世論調査でさえ「評価する」24.9%「評価しない」58.6%というスゴイ数字でスタートした今回の内閣は、国会が始まったばかりというのにもはやボロボロになりつつありますが、辺野古新基地建設を再開し、あくまでも改憲路線を突き進む構えです。
いや逆です。世論と遊離していることを自覚しているからこそ、改憲を焦るのです。自民党憲法改正推進本部の下村博文本部長は「年内をめどに、全国289の衆院小選挙区支部ごとに憲法改正推進本部を置く」(10/26)、「改憲議論しないのは国会議員の職場放棄だ」(11/9)と言い放っています。このままでいいのでしょうか?