コロナ狂騒曲
9月初めに私はコロナ禍の真只中にいた。よく耳にしていた「PCR検査がなかなか受けられない」「たらい回し」というのが、正にその通りだったので、報告したいと思う。
娘は、大阪市内の介護施設で働く介護職員。8月末に娘の職場の職員が、コロナで入院された。息子さんが発熱、気管支炎と診断されたが、その後「味がしない」と言われ唾液によるPCR検査、結果待ちの3日ほどの間にその職員と祖母が発熱。鼻からのPCR検査で即日結果が出て陽性。長期休暇中の発病なので、職場の人に濃厚接触はいない。
だが、娘が9月4日(金)夜発熱。翌(土)かかりつけ医に相談。「新型コロナ受診相談センター」に連絡するように指示を受けた。
相談センター「濃厚接触者ではないからかかりつけ医を受診するように」。
かかりつけ医「センターはまだそんなことを言っているんですか?!介護職員なのに!」。主治医は電話で大東市の基幹センターになっている病院にPCR検査を依頼、7日(月)に受けることに。
娘は職場に報告。 施設長「もっと早く受けられないのか?利用者も1名発熱」。娘、相談センターに相談。「保健所に言ってください」。保健所は時間外。
相談センター「まだ誰かいると思うので」。保健所「濃厚接触者ではないし、味覚障害もないから緊急事態ではない。7日(月)が最速。」
施設長「大阪市なら介護施設関連は直ぐにPCR検査受けさせるのに、大東市は…と保健所が言った」。
7日(月)、PCR検査を受けた病院「濃厚接触者ではないのになんで来たのか?手続き上そういうことにしておくけど」。鼻からの検査の為当日陰性判明。だが(木)になっても微熱続く。
施設長「セカンドオピニオンを」。かかりつけ医「○○病院でそんな嫌な対応だったなら隣市の△△病院に紹介状を書く」。
11日(金)、△△病院玄関は厳戒態勢。発熱者は玄関前のパイプ椅子で待機。かなり待たされ、離れに急遽設置されたコロナ受診室で抗体検査を受けた。医師と看護師のヒソヒソ話が聞こえる。「PCRは○○病院で受けたのに、なんでウチに来たんやろ?! 尿検査は拒否されたからできないな」。その日に陰性判明。娘は翌日の12日(土)から仕事復帰。
私は娘が感染者の可能性がある為、かかりつけ医に初めて相談した5日(土)から12日(土)まで職場から休むよう指示あり。 家では持病を持つ後期高齢者の両親も同居しているので、トイレ以外完全隔離と消毒に取り組んだ。(中村)
かかりつけ医、相談センター、保健所などに電話をかける手間、娘さんの容態も心配、家での隔離と消毒というこの記事を読んでどう思われましたか?いつでも、だれでも検査が受けられる体制の必要性を痛感します。