イチローと聞いて、野球を知らない人でも知っているはずは多いはず。そして日米の野球選手、これから野球選手を目指す人でも彼がもたらして野球道というか野球をこれまで「惚れさせた選手」はいないだろう。
それも彼の日々の練習、継続、努力と身体のメンテナンスを365日考え、実践してきた「努力のイチ流」は言うまでもない。
彼は今でもヒットは打てる、守備も足も速く、やや肩が衰えた程度。162試合戦い、ポストシーズン約20試合でも彼の身体は悲鳴を上げるなんてことは"彼の口からは絶対出てこない"古傷は絶対あるが、それも超越してイチローはイチ流なのだ。
「彼のプレーをまだまだ見ていたい」そんなファンは多いが、チームのトップがスタメンや代打に出してくれなければそれは見ることすらできない。2001年渡米し、いきなり地区優勝、新人賞、AT&TでのALL STAR MVPそして年間最多安打、そして日米通算は世界一だ。
いつかはユニフォームを脱ぐ日は来る。シアトルで愛され、NYで苦渋を味わい、マイアミでは兄貴分の楽しい微笑のイチローが居た。
2018年だって準備は出来ていると信じたい。今季、年俸は約2億2千万と決してメジャーでは高くない。
イチローはもう、お金ではない。
自分はいつまで、好きで苦しい野球を続けられるか?それだけだと思う。
こういう選手が、過酷なMLBで戦うことで他のスポーツも年齢は関係ないという証明もしたいのだろう?
ただ、MLBもNPBも若返りを図っているのは事実。20代の逸材はゴロゴロしている。それでもチームに貢献出来なければすぐに戦力外になる厳しい世界は言うまでもない。
イチローがチームに居ると良いお手本になる反面、お手本より「貢献出来る、将来性ある選手」との世代交代なのだろうか?
監督、コーチは彼には向いていない。日本でプレーすることもまずないだろう。
彼が殿堂入りするのは間違いないだろうが、それよりリングを是非取って欲しいと思うが、17年間それには恵まれない。
アストロズは今年56年振り、昨年のカブスに至っては、108年振りと早々ゲット出来るものではない。
2015年、彼は、「50歳で突然、世の中から消えられたら理想的だ」などと語った。本意かは分からないが、30球団から誘いがなければ彼は静かにアメリカでのんびりと暮らすのか?
メディアには一切出ないのか?誰もこの先は分からない。
野球の神様が居るなら、この貢献度を汲み、どこかで2018年も躍動している彼の姿を見たいものだ。