これはいつ見ても泣ける。
球界の宝が「星」となって旅立ってしまった。
残念、無念、早過ぎる・・・。
選手として決して速い球を投げるわけではない、七色の変化球があるわけでもない。
ただ、ここぞという時に「気持ち」で戦い146勝を挙げ殿堂入りも果たした。
岡山の青年は家族思いで母親を喜ばせてあげたい。全国放送の巨人戦では絶対に負けられないと語っていた。
この気持ちと根性は明治大学時代の島岡御大の指導がその後の人生に大きく関与していただろ。
打者で燃える男と言えば言わずと知れた「ミスター」長嶋茂雄さん、そして投手なら皆が「星野仙一」と答えるだろう。
選手として中日で活躍し監督もしたがそのまま中日のフロントや指導の道に進むと思いきや、巨人の宿敵阪神の監督になりリーグ優勝を達成!!
赤星の頭を撫でていたシーンが思い浮かぶ、その後は楽天監督として悲願の日本一となった。東北が熱くなり、育てた愛弟子はいずれも星野イズムを継承する「負けず嫌いの気持ち」の選手が多い気がする。
名将より闘将が似合う。人柄も野球を知らない人でも人気があった。NHKサンデースポーツキャスターやZERO、HERO'Sにも元気で叱咤激励もしていた。
俺が思い出すのは原監督第一次政権で優勝した次の年で優勝を逃したらすぐに解任になった。
最後の原監督の指揮は甲子園だった。そこへ花束を持って行った星野監督は恐らく耳元で「タツ、負けるな!!お前は球界に必要だ!!また帰って来いよ!!お疲れさんは言わんぞ」みたいに俺はそう聞こえた。涙がポロポロ出てしまうシーンだった。
野球を知らない人にも愛され他球団に行っても「星野さんなら」と思わせた燃える男は、ちょっと早めに天国へ旅立ったが心の中に彼の想い出は深く心に刻み込まれている。
心よりご冥福をお祈りいたします。
うーーん。でも寂しい。