西村ヒロのハーモニカ・ダイアリー

ハーモニカ、音楽のことなどを綴ります
https://herosharp.wixsite.com/harmonica

アニエスベー ギャラリー ブティックでのBRUT展

2022-06-18 16:52:00 | Weblog
少し前の4月。
アニエスベー ギャラリー ブティックで、日本のアウトサイダー・アーティスト13組のグループ展“BRUT”を開催された。
本展に参加をするアーティストたちは、アカデミックなアートの専門教育を受けておらず、各々が福祉施設に所属しながらアート制作を行っている方々。



タイトルに使われているイラストが気に入って南青山の会場に行ったのだが、一階が店舗で二階がギャラリーとオフィスがある。
こじんまりとしたスペースでゆったりと観るにはちょうどいい。
 






紙で作った電車シリーズも色と質感がtoyっぽくて好きだった。
セロテープのようなもので全面覆ってある。




昔のコミックのキャラクターの雰囲気。
色使いもレトロな雰囲気。



そして今回もっとも気に入ったのが、この一連の作品。
覆面レスラーがモチーフで素晴らしく綺麗な発色。




なんと30センチLPレコードを題材に。
マッドネス.....。




そして、ラモーンズ。
で、自分の愛聴盤だったサムクックのベスト盤にウイルソン・ピケット......「エッ、これどういうチョイス?」
と思っていたら作者と施設の担当職員二人が会場へ。
さっそく「この一連の作品、凄く好きなんですけど」と話かけると作者は外部とのコミニュケーションが不得手のようでずっと俯いて一点を見たまま無言。
代わりに職員の方がいろいろと説明を......「色鉛筆をひたすら塗り潰していくので、このような鮮やかな発色に」。
「色鉛筆は何本も使い切るので、作者の隣で担当者が鉛筆をガンガン削っていく」。
「覆面レスラーと旧めの音楽は自分(施設職員)の趣味で、30センチLPを題材にするのも自分のアイデア」。
「アイデアやモチーフをたくさん提示してみて作者は気に入らないと黙って席を立って出て行ってしまうが、覆面レスラーとレコードジャケットだけは取り上げてくれた」。
「文字は別の方が描いている」。
...,,,,そんな内容で、非常に興味深い内容だった。

さて自分の感動を作者に伝えようとしたが、その間も本人は無表情でずっと俯いたままで言葉では難しそうだ。
そこで「いいねー、素晴らしい」と言いつつ大きな身振りで拍手をすると本人も一緒に拍手をしてくれたし、一向の帰り際もこちらへ向かってバイバイと手を振ってくれたので想いはしっかり伝わったようだ。




西村ヒロの左隣が作家さん。
その隣二人が付き添いの施設職員。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。