10/12に広島到着するもついに風邪の症状が顕著に。アストラムラインという高架鉄道に乗り継ぎ安佐南区で下車。怠い身体で先輩の家に辿り着きそのままベッドへ転がりこんでひと寝入りした。その後、夕食に奥方の美味しい手作りお好み焼きをいただきやっと人心地つきありがたさが身に沁みる。当主である先輩はイベント出演のため遅くまで帰らずチャーミングな奥方としばし差し向かいであったが、思えば数十年前にも新婚生活の二人の元へ転がりこんで泊めてもらった事がありその時も出社する先輩を玄関で「行ってらっしゃい」と二人で送り出したことがあるが他の先輩宅でも然り。如何に仏様のような寛容さを持つ諸先輩方の多いことか!
うーん、人の善意のみで生きのびてきた自分であると思わざるを得ない。
翌13日はstudio Duckにてライブ。前夜は毛布を足して汗かくくらい暖かくして寝たので最悪の状態は避けられたが台風が近づいているというタイミングの悪さ。16時に店へ向かうときはさすがに風が強かったがその後は徐々に落ち着いてきたようだ。
欠席者もいたが大学の音楽サークル(なんとRock部というのがあった)の先輩、後輩やその頃からの音楽仲間が主に集まってくれて同窓会然として来た。
皆さん全体としては恰幅のよくなった方ばかりだが中身はそのままに演奏が始まるとなおのこと昔と変わらないというのがよ~くわかる。
High Blood Pressures と西村ヒロ・ユニットのブルース ライブが終わるとセッション タイムとなり当時の70年代ROCKを中心とした楽曲が始まったが、その音はその時代を活きた人が出せる身体に染み付いたものだった。
そういえば、当時の広島で自分がギター弾いていたバンド以外は黒人ブルースを目指して演ってるバンドもミュージシャンも皆無だったがFreeやBad Companyを歌っていたサークルの同級生もサニーボーイとジュニア ウェルズの曲をレパートリーとするくらいには変化してきたようだ。
開演前の友人たち
トップに演奏したのはHigh Blood Pressuresというバンドだが数日前にベースのかたが脳梗塞とかで急遽入院し(幸いにも大事には至らなかったようだ)この日はベースレスのギター二本とドラム(サークルの先輩と古くからの友人)という編成でブルースやMarcy mercy mercyなどインストを演奏しとてもいいかんじ。しかしバンド名が洒落になってないんだが。
二番手が西村ヒロと仲間達のユニット。
演奏終了後にメンバーから「あ~疲れた!」という声が。ワガママにお付き合いいただき感謝。
リハーサルから観ていたイノPの奥方から「演出家みたいだった」というコメントが。
自分が二回生のときの部長はORANGEのセパレート アンプを持ち込み(後輩である私の同級生に運ばせていたが)エフェクターも足元にたくさん並べてるにもかかわらず全曲に渡って使用しているのはワウペダルともうひとつくらいで、昔の先輩そのままなかんじが安心出来た。
相変わらず音はデカイが温かく太い音で昔使っていたELK製のSGモデルとGuyatoneアンプの組み合わせと同じような音を出してた・・・・ん?
当時はFreeとBad Companyのコピーバンドだったがこの日はSunshine of your love、Little Wingなど。
後輩のベーシストは日本語でラッキーオールドサン。えー味、出しとったなぁ!
リッチーブラックモア信者のギターリストでステージでバク宙してた後輩もいたが恰幅のよくなった腹回りではさすがに今はムリだという。二曲弾いてくれたが腕前だけは昔のままだった。
ひととおりバンドが終わってからはイノP先輩の指示でメンバー入れ替わってのセッション。
・・・・かくして楽しい広島の夜は閉じたのだが風邪で怠さがピークに達してしまった西村ヒロは息も絶え絶えであった。