西村ヒロのハーモニカ・ダイアリー

ハーモニカ、音楽のことなどを綴ります
https://herosharp.wixsite.com/harmonica

先日、吉田ルイ子写真展の最終日にソロ演奏会を行った。

2024-10-21 20:48:00 | Weblog

今年5月に鬼籍に入られた吉田ルイ子さんは留学生として60年代後半のNY.ハーレムに住み黒人(呼び名は彼女に著書に基づく)の生活を写真に撮ったり体験談を「ハーレムの熱い日々」という本にまとめ一躍、時代の寵児となった方だ。

当時のハーレムという場所はアメリカ人でも足を踏み入れたがらず、まして日本ではブラック・ボックス化していた場所だと思う。

そんな彼女は女性写真家としてもジャーナリストとしても先陣を切った方だろう。

その後もメディアで活躍されていた。

著書を読むと、この頃はニガーという言葉がアメリカ人の中で使われていたり、そのうちキング牧師やマルコムXが出て来て「ブラック・イズ・ビューティフル」という言葉が出現し公民権運動が盛り上がってくる様子が書かれている。

自分は小学生か中学生だったが、兄のお下がりの週間プレイボーイでメキシコオリンピック表彰台で黒いグローブをはめて右拳を掲げる写真を見たのを今でも覚えている。

この時代、ビートルズから始まったロックミュージックもジミヘンが登場したりフラワームーブメントという動きと連動して大きく変化していく。

そんな時代の熱波は田舎の丸刈り中学生だった自分にも及び、今でも身体の奥に残っている。

そんな吉田ルイ子さんの写真展は晩年に撮られていた愛猫の写真と昔のハーレムの写真とが展示してあったが、すべてモノクロの作品たちは貴重な場面のショットというだけでなく、トーンのコントラストと切り取られたアングルもアーティスティックで被写体に迫る距離感はエルスケンを彷彿させる。

さて、張り切って会場の立川のギャラリー「Artistic Studio LaLaLa」へ出かけてルイ子さんと旧くからの友人である写真展主催者に挨拶すると「吉田ルイ子は西村ヒロさんのライブに二度伺っています」と言われた。

ガーン!まったく覚えていない自分。

来られていたのなら紹介されている筈だが......昔のずいぶんとトンガッていた頃だろうか?失礼をしたのではないか?と考えてしまった。

気持ちを切り替えてハーレムの写真を眺めると、その時代の空気というか熱気が蘇り演奏本番ではずいぶんと喋ってハーモニカをブロウし途中でクラリネット奏者:橋爪恵一氏の独奏とOn the sunny side of the streetのバス・ハーモニカとのデュオを 挟んでもらった。

終演後はプロジェクターでの写真投影に合わせてSam CookのYou send me から始まりMarvin Gaye など時代にピッタリとリンクしたBGM。思わず胸がキュンとしてしまった。


追記

東京都あきる野市で地中海料理店メルダを営む主人に昔話を聞く機会があったが、若い頃世界各地を渡り歩いていて60年代後半の画家時代はニューヨークに滞在しウッドストック・コンサートのステージ作りをしたり(ステージ横でアホそうな長髪上半身裸の男性が革命と書いた布を掲げている写真が掲載されている雑誌を見せていただいた)、武闘政治組織ブラックパンサーのサブリーダーの彼女と付き合っていた縁でサブリーダー本人と親密になり格闘技を教えたりしていたという話を聞いていたが、ブラックパンサーの構成員全員が空手着を着て稽古している写真がプロジェクターで映された時には笑ってしまった。


写真:えるぱいん













らくがき展、開催中

2024-04-07 12:36:00 | Weblog
お茶を飲みながら、ゆっくり眺められるカフェです。
西村ヒロは展示場(カフェに)常駐していませんが、ご連絡いただければ行くようにします。

第4回 Hero Nishimura 「らくがき展」

期間 2024年  4/3(水)〜4/28(日)

場所 かふぇ&ほーるwith遊 杉並区荻窪3-46-13

時間  10:00〜19:00

定休日 月曜日、火曜日

観覧無料(カフェでの注文は必要)

Tel.03-6661-2336


※ 4/28 (日)デュオ・ライブ

出演 Double Hat

西村ヒロ:ハーモニカ、ボーカル

照本史:ピアノ

オープン 14:30     スタート:15時

チャージ ¥3,000




















Sonny Boy Williamsonの絵

2024-03-11 12:20:00 | Weblog




Sonny Boy Williamson のLINEスタンプを作り終えたので今度はアクリル絵の具で「らくがき」した。
油絵ふうに盛り上げた質感にしている。
彼はアンプリファイドしないので、左手に持っているようなマイクは使わなかっただろうが、構図として描いた。
なんだかElectric Voiceの旧いマイクのような形になってしまったが、彼が実際に持つともっと小さく見えたはずだ。



雪ので日は特別

2024-02-07 16:03:00 | Weblog
雪の静けさがイイ。
まさに別世界。
そのまま何処かへ吸い込まれていきそうだし、それもいいなぁ、と思わせてしまう。
ずいぶんと昔だが岩田浩史や山下弥生と一緒に雪の降る中、年越しライブを梯子したような記憶があるが、あれは年越しではなかったのか?
雪がたっぷりと降る日だったり、えらく寒かったりしたのは覚えている。
徹夜でそのまま明治神宮へ初詣に行ったこともあるが、記憶が曖昧でごちゃごちゃになっている。

初めてシカゴにグレイハウンド・バスで着いた時も雪が降っていた。
夕暮れ時、行き当たりばったりでホテルを探したり.....さすがに少し焦った。

プライベートでも雪の思い出はいろいろあるが、やはり真っ白な世界は気分が高揚するようだ。































30年前のChicagoの何処かにて

2024-01-27 12:48:00 | Weblog
こんな写真をいただいた。
30年くらい前だな。
ツアーの案内を頼まれたて行った時だ。
シカゴの何処だったろう?
J.W.WilliamsonのライブをKingston Minesへ観に行ったら、久しぶりの再会でとても喜んでくれたことを覚えている。
菊田くんがギターで、たしかステージでセッションもやったような記憶が.....。
ギターの牧野元昭くんにも、この時期に会った。

この帽子はシカゴに来た両親の買い物ついでに買ってもらった。
両親が帰国する前日夕方5時前になって、父親が突然「オレはずっとハットが欲しかったんだ〜」と言い出すんで、タクシーでデパートへ駆けつけて閉まりかけてるシャッターを開けてもらい、希望のハットを購入させた。
まあ我儘な父親だったが、不思議と自分の前では大人しくしてたような。








Sonny Boy Williamson Ⅱ のLINEスタンプ

2024-01-25 19:57:00 | Weblog
Sonny Boy Williamson Ⅱ 。
クソジジだと思っていたが、今見るとそうでもない。
享年52才を思えば、けっこう若くして亡くなっている。
しかしいわゆるオッサンの年齢で、このヤンチャな表情をするなんて、
「素晴らしい」の一言。
ブリティッシュなスーツにボールハットなんかもお洒落ではなくシャレというかジョークなんだろうな。
世間を舐めてるかんじがまたイイ。

LINEスタンプでブルースマンやブルースハープをテーマにしているモノは少ないような気がして作ってみようと思いついたが、小〜さなサイズなので、なるべく太い線でシンプルにわかりやすくしなくてはいけない。
それなりに工夫が必要だが、意外と手間がかかるので何時完成するのやら......ぼちぼちで行こう。

一枚目だが、これを元にしたイラストを見かけるがクロマチックっぽいハーモニカだったりする。
12穴のEcho Vamperが正しいはず。
Bye Bye Birdのソロではコレを使っているし写真をよく見ると判る。
ちなみに12穴Marine Bandでも同じようなサウンドだけど前者のほうがリードの響きが微妙に異なり余韻も残る。



















退院しました。

2024-01-15 07:50:00 | Weblog








一昨日(1/13)に退院した。
ステロイドなどの服用は続くが、病院の食事も飽きてきたことだし体調は今のところ悪化していないようだ。
有料チャンネルの映画をスマホかiPadで観ていたがTVのサイズで観られるのも嬉しい。
病院生活の最後だと思って描いたが、自分を描くのはどうも適当になるというか、熱心になれない。
まあこんなもんか、というかんじで筆を置いた。

入院中は皆さんにはご心配をおかけしました。
励ましなどもありがとうございました。




ゴジラの新作映画を観たい!

2024-01-12 19:14:00 | Weblog





3ヶ月にわたる入院生活もやっと終わりそうだ。
帰宅してからもステロイドの服用は続き、終わるのに2ヶ月くらいかかりそうだが。
ともかく病室で描く最後の「らくがき」はコワモテのゴジラにしようとやってみたが、どうもどうもそうはいかないようだ。
看護師さんに「かわいいですね」と言われた。
背中も怒りでガンガンに光ってるつもりだが、「カラフルで綺麗」と。
まあ以前から自覚しているが、コワモテとかそんなふうに描けない。
マンガチック、よく言えばポップな感じになってしまう。


放置プレイ

2024-01-12 05:22:00 | Weblog




輪郭は万年筆で描いた。
その後の処理をどうしようかと思いつつ数ヶ月放置していた。
スケッチブックの新しいページにはどんどん「らくがき」が埋められて行くと、描きかけの白っぽいページがポッカリと穴が空いたようでとても気になって来る。
なんとかしたいとジーッと眺めてあれこれアプローチを考えるものの又スケッチブックを閉じる。
そういうことが何度か続いて「とりあえず色を塗ってみるか」となる。
こういう事は何度かあるが、しばらく放置するというのは絵に限らず音楽その他でもイイ場合がある。
「オメエなんか大したことねえや」と思えるようになって事に取り掛かるわけだ。


レシプロエンジンと飛行機

2024-01-06 10:48:00 | Weblog
飛行機の星型エンジン。
以前から興味があったし、オイルの匂いがするようなメカニカルな雰囲気が好きなので描いてみた。
バルブを動かすプッシュロッドが前面に見えるところはハーレーのエンジンと一緒で好きな箇所だ。
計器類もやはりアナログがいいな。
EV車などのようにiPad然としたディスプレイがダッシュボードにドンと鎮座している様はカッコイイとは思えないんだが。
まあ自分はバイクも車もキャブ車でよく壊れたりする代物しか乗ってないんでね。







肝臓機能のその後

2023-12-30 21:20:00 | Weblog
免疫療法で各免疫が上がり副作用が出て、それをを抑える為にステロイド薬を投入しているが今度は免疫が下がり過ぎてサイトメガロウイルスが出現した。
これが肝臓機能を低下させ強い倦怠感をもたらしていたが、ウイルスが陰性になり肝機能の目安となるAST(GOT)の数値が下がってくると共に怠さが取れて来た。

3週間をこの処置に費やしたが大晦日は一時帰宅で過ごせそうだ。







クリスマスのチキン

2023-12-26 13:33:00 | Weblog


肝機能が少し戻って楽になってきた。
クリスマスは一時帰宅。
チキン一羽を皿に取り分けるのが自分の仕事。
今年も無事済ませることが出来た。


Penco というメーカーのテープカッター

2023-12-23 11:48:00 | Weblog


Penco というメーカーのテープカッターを使っている。
デザインで選んだ。
見た目は大きそうだが、普通に売ってるプラスチックの文具と変わらないサイズ。
なので素材は鉄だが両手で扱わないとテープは伸ばせないしカットも難しい。
片手で操作したいので鉛板を内部に敷き詰めて後ろにも背負うように付けて(イラストの赤い部分)重くし底面に滑り止めを貼ったら使いやすくなった。



肝臓とサイトメガロウイルス

2023-12-22 20:38:00 | Weblog



肝臓機能低下の数値は変わらないが怠さはいくぶん軽減されてきた。

何度も書いているが、現在の入院治療はガン治療とは関係ない(6月の発見時から免疫療法の点滴二回以外は何もせず)。
免疫療法で投与された薬の副作用を抑えるためだけの入院だ。
したがって、いずれは収束し退院出来るが予期せぬ症状が現れて出口が遠のいたりする。

2ヶ月続いている入院中の治療及び状況について part 3

2023-12-15 10:48:00 | Weblog






腫瘍の治療をやり始めたが直ぐに中断。

その副作用の処理の為だけに3ヶ月かかっています。

以下はその経緯と現在の状況報告です。


経緯.....


右肺に点在する小さな腫瘍の治療のため、3週間毎の日帰り点滴を2年間受ける免疫療法というのを8月末から始めた。

しかし、2度ほど点滴を受けて暫くすると強い副作用が出たため急遽入院し免疫を抑えるステロイド剤投与により症状はなくなったものの、副作用またはステロイドによる二次的影響により次々と新たな症状が出現し同薬の増減や適応する薬で抑えてきた。

但し、ステロイドはかなり強い薬のようで数日単位で徐々に減らす必要があり日数がかかる。加えて、減らすと上記のように新たな症状が出現したりして入院が長期化している。


特に自分は主治医が驚くほど副作用が強く出ており、こういった現象が起きているようだ。

他の免疫療法を受けてたまたま副作用が出た方々に比べるとかはるかに長い時間がかかっている。


肝心の免疫療法は二度受けた時点で中止しているがレントゲン、CTで診るかぎりは変化はなく体調にも影響していないようだ。




part 3


12/4付けで書いたレポートでは翌週あたりに退院予定としていた。

この時点でほぼ2ヶ月の入院期間だったがステロイド薬の減量は順調でクリスマスまでには退院出来そうなので、1月初頭のスケジュールも入れていた。

しかし、その数日後の検査で肝臓機能の異常が見つかり自身も怠くて三日間ほど寝てばかりしていた。

現在は体調は上向きではあるが、何か作業をするとすぐに疲れる。


肝機能の異常はエイズなどの免疫不全時にも出現するサイトメガロウイルスというものが活性化したためだ。

ステロイド薬の免疫抑制効果によるものだが、何故減量しているこの時期に?と疑問に思うが「免疫の再構築」という作用らしい。

現在このウイルス対策の薬を服用しているが、2、3週間かかるため年内の退院すら危ぶまれる状況だ。


入院期間はすでに2ヶ月を上回り3か月になるかもしれない。

自分の人生で経験したことのない長期間の入院生活が一年の1/4に達しようとしている。