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心の音楽のふるさと およげたいやきくん / 生田敬太郎

2021年02月16日 | 音楽

『およげたいやきくん』生田敬太郎

子門真人氏の唄で大ヒットした『およげたいやきくん』。1975年12月にシングル盤が発売され、オリコンシングルチャート初登場1位。11週連続1位のマンモスヒットとなった。
最初は生田敬太郎氏のヴォーカルでオンエアされていたのを覚えていらっしゃる方はあまり多くないかもしれませぬ。まだレコードがリリースされる前、フジテレビの『ひらけポンキッキ』でオンエアされていたのは、今回の動画のバージョンであった。わし個人的にはこの生田バージョンが大好きだった。ある日突然、子門バージョンに変わったとき、椅子から転げ落ちそうになるくらいショックを受けた。せっかく、青年がさわやかな歌声で軽やかに歌っていたのに、なんで急に中年の酔っぱらいのような重たい歌声に変わってしまったのか!?当時、この変更について番組からなんの予告・説明もなかったので、よけいに腹がたった記憶。
最初はレコード発売の予定はなく、生田氏はテイチクと専属契約。ポンキッキのレコード会社はキャニオンレコード(後のポニーキャニオン)だった。レコード会社と歌手の契約の関係から、子門氏への交代劇となった。子供はそんな大人の事情はわからないから、困惑するしかなかった。

ちなみに、某ラジオ番組で、英国の老舗バンドTHE KINKSの”SUNNY AFTERNOON”が、このおよげたいやきくんにそっくりというのをやっていて、のけぞった。1966年英国のシングルチャート2週連続1位というヒット曲。米国では最高位14位だったそうな。

The Kinks - Sunny Afternoon (Official Audio)

確かに、よく似ていますね。
昔の『ひらけポンキッキ』といえば、THE BEATLES、PINK FLOYD、GLENN MILLER ORCHESTRA、CONNIE FRANCES、THE DOORSなど、いろんな昔の洋楽ヒット曲がスポットアニメのBGMに効果的に使われていて、それが当時大好きだった。自分が洋楽好きになったのは、『ひらけポンキッキ』の影響も非常に大きかったのではないかと、確信しております。1970年代の子供向け教育番組にロックを持ち込むなんて、番組の音楽担当チームはかなり素晴らしいセンスをお持ちだったし、それを許した上層部もなかなかイケイケで素晴らしい。今でもなお感心しております。そうそう、昔のフジテレビは時代を先取りして、新しいものを流行らせるのがとても上手なテレビ局だった。今となっては、もうその面影は微塵もありませんな。



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