古井戸 さなえちゃん 1972
ものすごい昔にこの曲がとても好きだったことを、今朝の移動中に突然思い出した。長い間この曲のことを忘れていた。なぜ、急に思い出したのだろう?不思議だ……。確か、この曲のシングル盤がうちにあったはず。当時、ラジオでこの曲がよくかかっていて、それなりにヒットしたらしい。テレビでも見たことあったかな?
ライブ録音で、お客とのやりとり、歓声、笑い声、手拍子などが入っていて臨場感たっぷりなパフォーマンスと和気あいあいな雰囲気がとても新鮮だった記憶。大学ノートに描く人物によってアドリブで歌詞を変えたり、それが観客にウケて爆笑を誘ったりさすがですね。お客のリクエストによって(?)登場する「ケメ君」。これが実は極めて個人的ではあるが重要なキーワード。当時、同居していた親戚のお姉さんが大事に持ち歩いていた手製のぬいぐるみが「ケメちゃん」という名前だった。真っ黒な布でできていて、猫なのか、たぬきなのか、宇宙人なのか?その正体は謎であった。お世辞にもかわいいというには程遠く、どちらかというと不気味な容姿であった。「ミソフニー!」という意味不明なコトバが口癖だった。勝手に「ケメちゃんの唄」とこの曲のことを家族の間で呼んでいたかもしれない。「ケメ」の偶然の一致によって、とてつもない親近感を感じた1曲であった。
ほんとうに久しぶりに改めてこの曲を聴いてみた。何十年ぶり?1972年発売なので計算するのが嫌になるくらいのそうとう昔だ。レコード聴くためのステレオが置いてあったおじいちゃん・おばあちゃんの家の四畳半部屋の景色を思い出した。古いマンガや雑誌がその部屋にあって、よくここで遊んでいたのかな。昔、母親が病気がちだったので、自分の家よりも祖父祖母の家で過ごす期間が圧倒的に長かった。おかげで、その家には思い出がたっぷりつまっている。が、すでに取り壊されてしまい、現在はもう存在しない。今でも、その家で過ごした場面がたまに夢に出てくる。その家に出入りしていたネコたちが夢に登場したりするときもある。なんだか切ない気分になるなあ。
ちなみに、古井戸のメンバーのひとり、仲井戸麗市氏はのちにRCサクセションへ加入することになる。
というわけで、なぜか四畳半とケメちゃんの思い出を掘り起こす羽目になった。
なんだか一杯やりたくなってきた。。
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