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謀略投機-小説ヘッジファンド/宮崎正弘

2010年01月09日 | 読書
オリバー・ストーン監督『ウォール街』の日本版といったら語弊があるだろうか。
1999年6月が初版。
ホリエモンや村上ファンドが世の中をお騒がせるのはそれから6~7年後。
さらに今日の状況を予言したかのような物語の展開にゾクゾクさせられる。
日本の金融政策の鈍さは当時も今も酷いまま。
これだけすごい作品がほとんど知られていないのが不思議というか残念。
もっと多くの人に読まれるとよいのになあ。
ぜひ映画化あるいはドラマ化して欲しい。
主人公の山田雄二役には別所哲也さんあたりは如何でしょう?
ヘッジファンドの黒幕役にはジーン・ハックマンがよい。

宮崎さんの小説といえば『拉致』(旧題:金正日の核弾頭)もすごかった。
北朝鮮の核実験が行われたのが2006年10月9日。
1998年7月が初版のこの小説ですでに北朝鮮の核保有を予言している。
この作品も殆ど知られていないのが自分のことのように悔しい。
宮崎さんは最近のノンフィクションの方が有名だけど、
小説もなかなかいいですよ!


謀略投機-小説ヘッジファンド
宮崎正弘
出版社: 徳間書店 (1999/06)
ISBN-10: 4198610193
ISBN-13: 978-4198610197
発売日: 1999/06

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2 コメント

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Unknown (Kuro)
2010-01-12 00:48:20
預かり資産で世界最大のヘッジファンドはJPモルガンという銀行だったりするこの業界、アメリカでも本当の姿は良く分からないようですね・・・。個人的には、悪い存在と言い切れない気もしますが。
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ヘッジファンド (ゆるげん)
2010-01-12 22:18:41
Kuroさん、コメントありがとうございます。

読んだ小説は、
外国のヘッジファンドが株の空売りを仕掛けて日本の銀行を乗っとろうとしたらどうなるか?
という内容でした。
わし的にもイマイチよくわかっていなくて、
ヘッジファンドを一言で説明しろと言われたら、困ってしまいます。。。
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