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心の音楽のふるさと Pull Me Under / Dream Theater

2021年01月07日 | 音楽

Dream Theater - Pull Me Under [OFFICIAL VIDEO]

1992年に発売されたDREAM THEATERの2作目アルバム『IMAGES AND WORDS』のトップを飾る名曲”PULL ME UNDER”。バンド自体は1989年発表の1作目『When Dream and Day Unite』のときから知っていてよく聴いていた。楽曲が素晴らしいし、演奏もテクニシャン揃いで玄人受けするバンド。ただし、当時ヴォーカルのCharlie Dominici氏の歌が弱いのと、音質がイマイチなのが足を引っ張っていて損しているなという印象だった。もし、この2点が改善されたら?凄いことになるかも。

それから少し月日が経って、ある日、伊藤政則氏のPOWER ROCK TODAYを聴いていたろころ、番組の冒頭にいきなりこの"PULL ME UNDER"がかかり、ものすごい衝撃を受けた。今はポール・ギルバートのテーマ曲がかかり、伊藤氏の長めのトークがあり、ようやっと番組1曲目がかかるという段取りになっているが、当時は今と違って、のっけに1曲目が曲紹介もなしに突然かかるというスタイルだった。なので、今、凄い曲がかかっているけど、いったい誰?なんていう曲?という状態だった。曲が終わり、伊藤氏のトークが始まり誰の何という曲かがわかる。DREAM THEATERの新曲ということがようやくわかり、2作目のアルバムにものすごい期待がかかった。音質がかなり向上していたし、新加入のジェームズ・ラブリエ氏のヴォーカルによって、一気にレベルが上がった感じがした。後日、アルバム『IMAGES AND WORDS』を購入。捨て曲なしで期待をさらに上回る大傑作だった。無人島に持っていく1枚に決定。プログレッシブ的な複雑な楽曲を追求していくと、キャッチーさが薄れてしまい、とっつきにくい作品になってしまいがちだが、このアルバムではプログレ的要素とキャッチーでわかりやすさが高いレベルで両立していて、ヘヴィ・メタルというジャンルの新しい可能性を開拓して見せてくれた記念碑的作品となった。

ちなみにJUDAS PRIESTの"PAIN KILLER"がPOWER ROCK TODAYで初めてかかったときも、同様な衝撃を受けたことを鮮明に覚えている。スコット・トラヴィス氏が参加したことによりバンドの音が一気に若返り、凄まじい演奏とロブの鬼気迫るヴォーカルに、まさかJUDAS PRIESTだったとは曲が終わってもわからなかった。リスナーの女の子のひとりがこの曲を聴いてあまりの凄まじさに号泣したなんてエピソードも紹介されたりしたのを覚えている。

去年5月に初めてDREAM THEATERのライブを見に行ける予定だったが、武漢熱のせいで10月に延期となり、状況は改善せず結局中止となってしまった。『DISTANT MEMORIES』のブルーレイを見て、もし、来日公演があのとき実現していたら、こんな強力なライブになっていたのねとため息。『Metropolis Part 2: Scenes from a Memory』の完全再現は圧巻の一言。強烈に「見れるうちに絶対見ておきたい」バンドのひとつ。来日公演のリベンジが果たせるよう祈るしかない。



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