jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

流血の魔術最強の演技―すべてのプロレスはショーである/ミスター高橋 講談社

2006年11月06日 | 読書
言い出しっぺは誰だかわからないけれど、
「野球は筋書きのないドラマである」という名セリフがある。
「プロレスは筋書きのあるショーである」
というこれまで誰も明かさなかったプロレス界のタブーをいっきに暴露したのがこの本。
前作の「プロレス、至近距離の真実―レフェリーだけが知っている表と裏」が、
ネタふりに当たるとすれば、今回はタネ明かしに相当する。
よって、書かれた順番どおりに読んでいくのが吉。
ちなみに、次作の「マッチメイカー―プロレスはエンターティメントだから面白い」は補足に相当するだろうか。

自分は今年の2月から女子プロレスを見に行くようになったけれど、
「プロレスの勝敗は事前に決まっている」は薄々感じていたことではある。
たとえ勝敗が事前に決まっていても、
観客にそれが読めない白熱した試合を見せてくれればそれでいいと思っている。
ファンは非日常的な感動や驚きを求めてプロレスを見に行く。
その期待を裏切らないのがいいプロレスであり、いいレスラーなのだ。
JWPはいつもまた見に行きたいと思わせてくれるので素晴らしい。

以前、プロレスのブログの方にも書いたが、
勝敗の取り決めが見えてしまうのはよくない試合である。
悲しいけれど、白けさせてくれる試合がたまにある。
レスラー失格である。
金返せである。
タネもシカケもわかってしまうヘタクソな手品を誰も見たいと思わないのと一緒である。



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