続いて、同じ1999年8月に訪れた和歌山県は新宮市に鎮座 熊野速玉大社の摂社でもある神倉神社の紹介です。
神倉神社と言うと、誰もが一度はニュース映像などで見た事がある毎年2月6日に執り行われる松明を抱えた氏子たちが石段を勢いよく駆け降りる奇祭「お燈祭」で有名です。
燃える松明を持った男たちが勇壮に...春を告げる「お燈祭り」1400年の伝統(2020年2月7日)Youtubeより
急勾配の石段が538段ほど続きます。「お燈祭」の際は、いくら松明の灯があるとはいえ、この急こう配を駆け降りて来るわけです。足を踏み外しケガをしそうです。それほどかなりの勾配があります。
ゴトビキ岩の手前にある巨大な巨石です。
ゴトビキ岩(熊野地方でのヒキガエルの方言) 側面より
正確に言うとゴトビキ岩の背後にも、もう一つ巨石があって3個の巨石が並んだ形となります。
ゴトビキ岩と拝殿
この岩の根元を支える袈裟岩といわれる岩の周辺で、経塚が発見され平安時代の経筒が多数発掘され、そのさらに下層からは銅鐸片や滑石製模造品が出土されたそうです。
まさしく縄文期からここで何かしらの祭祀が執り行われていた事は、あきらかで磐座信仰の代表的な場所とも言えます。
祭祀:天照大神、高倉下命(たかくらじのみこと)
高倉下命 熊野地域を舞台とする. 「神武東征」神話の中で、 天照大神の神託を受け、後の. 神武天皇を助けたとされる人物 (熊野速玉大社公式より)
由緒書き 案内 (写真クリックで拡大)
史跡神倉山 案内
天磐盾 案内
熊野三山と言えば、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社ですが由緒にもある様に、熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地でもあります。
拝殿前から見た新宮市の街並み
こんな場所に鎮座しています。
熊野速玉神社 摂社猿田彦神社・神倉三宝荒神社
熊野詣に行かれることがあれば、是非ここ熊野速玉大社摂社 神倉神社へも立ち寄ることをお勧めします。
538段もの自然石で出来た階段を登るのは、かなり大変ではありますが登り切った達成感と参拝したのちの清々しい雰囲気は、他の神社の参拝とはあきらかに異なる高揚感に浸れることでしょう。
(撮影:1999年8月)
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】
黄泉比良坂は存じ上げないですが、ちょうど「黄泉がえり」繋がりで、花の窟神社を紹介したばかりでした。
なかなか興味深い場所ですね。
島根ですね…。(^^;
地味に遠いですね。いずれ出雲方面へ再訪する機会に恵まれましたら是非訪ねて見たいと思います。
次回も楽しみにしてます。
話全く違うのですが、金曜日にNHKで島根県の黄泉比良坂についての番組やってました。「日々」さんの記事にあったような気がして探しましたがわかりませんでした。勘違いならすみません。