生まれたて、ビブラート

バイオリンのビブラートはいつごろ習うものだったか、
親バカ母の妹はバイオリンを習っていたのだが、
すっかり忘れてしまった。
しかしヒビキのレッスンではまだ、ビブラートをやりましょうという話は
一度も出ていない。
習ってもいないから、誰も教えてもいない。
よくあることだが、ヒビキが勝手にやっている。

ヒビキが現在やっているビブラートはどちらかというと
スライド・ギターみたいになっている。
ちょっと違うな、と思っているのか、
ちょっとブッと笑いながらやっている。

で、何度かやっているのをみていて、
親バカ母、またしても遅まきながらあることに気がついた！
口元もビブラートに、ほら、あの「奥様は魔女」で、いかにも見慣れた感じに
ビブラートに合わせて、ヒビキの口元がぴくぴくっと動いているのである。
むむ、こういう音出したい、と思うんだけど、
そのように指が動くのはなかなかたいへんなんだなあ。
ビブラートって難しいのね。

そしたら本日はバイオリンレッスンで、
ヒビキ、先生にほんとにスライドな奏法を試して見せていた。
「あ、グリッサンド？」
と先生。

しかし今日のレッスンは全体に注意散漫。
音はゆらすは、わざと和音にするわで、けっこうギコギコ鳴っていた。
でもなぜか家でもよく練習する弓の練習はよくできていて、
ほめられていた。
ところがまたほめられても注意散漫で、
「今日はヒビキくんバイオリン弾く気ないなあ」

実は今日はね、プールで「伏し浮き」が3秒できた
（でも他の子たちよりは自分はできないんだけど）
とコーフンしすぎて、すでにオーバーランしてたのである。
いやはや、だめだこりゃ。
だけど意外にも人よりできないことにもモチベーションあげてて
なかなかエライぞ、と親バカたちは感心してもいるのであった。
いやはや。