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町田メモリアルパークを包む緑がひときわ美しく感じられました。
定刻どおり、葬儀・告別式が始まり、そして、終わりました。東京での生活は、趣味の踊り以外にはあまり外に出ることがなく、ごく限られた人間関係だったのと、親戚も遠くにいて出席できる状態の人が少なかったので、葬儀の規模は小さく用意しました。それでも、遠くから駆けつけた親族や、妻と私の仕事の関係で知り合った大切な方々に会葬していただくことができました。町内会やご近所の方々の心遣いも嬉しいものでした。
驚いたのは、郷里からかけつけた親族の一人にのほとんどの人と、かつての母の友人・知人であった人たちが香典を託されたことでした。律儀というか、今も変わらない地域社会の結びつきの強さと素晴らしさを改めて感じました。
告別式が終わり、火葬場で最後の別れ、そして収骨。乾いたような軽い響きを立てる骨の音に、不思議な感覚が残りました。ふっと「色即是空」「空即是色」という言葉がよぎり、母は最後に子どもに伝えるものをしっかり残していったように思いました。
さわやかな秋日和に、かかわりのある方々の心を感じ、落ち着いた中で葬儀を終えることができたことを心底喜ぶことができました。
何事も前向きに考え、工夫して取り組むことが好きだった母は、病気の治る見込みがないと悟った頃、自分の葬式に使う写真はこれ、納骨は町田の墓に、郷里の先祖代々の墓には分骨を、と言い残しておりました。
引越し癖のある私が、3年前に、気に入った小山田の地を自分の落ち着く場所にしようと思い、墓をつくっていたのでした。その墓に眠る第1号が母になったわけです。
(飼い主)
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