天国からの手紙

愛よ届け

石巻市の男性より お付合いされていた女性への手紙

2018年09月01日 13時55分55秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

                                      

 

親愛なる君へ

 

震災から7年が過ぎた

石巻で仕事中だった僕は津波にのまれ、君を置いて逝ってしまった

君が生きて無事が確認できた時の嬉しさは、言い尽くせないほど

ありがとう生きていてくれて、僕を安心させてくれて ありがとう

付き合ってまだ1年と数か月くらいだけど、一番に安否確認に行った

親が聞いたら薄情な子やと、詰られそうだな

勿論その後直ぐに親や兄弟のとこにも行った

残念なことに友人の何人かや同僚も、共に旅立つ仲間になってしまったが

それでも、大切な人たちの無事が確認できたから

僕は安堵して旅立つことができた

 

今でも時々、君の様子を見に寄っている

幸せそうな様子になってくれて、元気で居るのが、僕の励みになってる

僕たちは短い期間だったが、楽しく明るい時間を過ごせ、僕の人生に花を添えてくれた

その時間は貴重で、その時が無ければ味気ないものになっていただろう

だから

幸せであることに、ほんの少しでも、わだかまりを感じることは無いんだ

むしろ誇ってほしい

心と体、全てで乗り越えて掴めた今の人生を、存分に楽しんで幸せで居て欲しい

それが願いです

 

おそらく、君に縁のある人達すべての願いでもある

そのことを伝えたくて、手紙に託します。

 

                                          

 

 

 

 

 

☆初めてお読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です