故人からのメッセージです
親愛なる君へ
震災から7年が過ぎた
石巻で仕事中だった僕は津波にのまれ、君を置いて逝ってしまった
君が生きて無事が確認できた時の嬉しさは、言い尽くせないほど
ありがとう生きていてくれて、僕を安心させてくれて ありがとう
付き合ってまだ1年と数か月くらいだけど、一番に安否確認に行った
親が聞いたら薄情な子やと、詰られそうだな
勿論その後直ぐに親や兄弟のとこにも行った
残念なことに友人の何人かや同僚も、共に旅立つ仲間になってしまったが
それでも、大切な人たちの無事が確認できたから
僕は安堵して旅立つことができた
今でも時々、君の様子を見に寄っている
幸せそうな様子になってくれて、元気で居るのが、僕の励みになってる
僕たちは短い期間だったが、楽しく明るい時間を過ごせ、僕の人生に花を添えてくれた
その時間は貴重で、その時が無ければ味気ないものになっていただろう
だから
幸せであることに、ほんの少しでも、わだかまりを感じることは無いんだ
むしろ誇ってほしい
心と体、全てで乗り越えて掴めた今の人生を、存分に楽しんで幸せで居て欲しい
それが願いです
おそらく、君に縁のある人達すべての願いでもある
そのことを伝えたくて、手紙に託します。
☆初めてお読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
茶文字は私自身の言葉です