天国からの手紙

愛よ届け

石川県在住だった女性より ご家族へ

2019年11月03日 14時04分43秒 | 天国からの手紙
故人からのメッセージです。
 
                        
 
私の名前は永石と申します
 
石川県に居を構えておりました
 
主人と息子と娘の四人暮らしでした
 
私は49歳でこの世を去ることになり、
成人したての娘と大学生の息子を置いて逝かなければならず、
主人が一人で苦労してくれています
 
幼い訳ではないけれど、母としては一人前に独り立ちできるようになるまでは
傍に居たかった
せめて息子の成人式や卒業式に出席したかった
後、2~3年だけでも延ばして生きたかった
それが少し残念です
 
子供達は既に母親の手を離れているのに、
それは分かっているけれども、去りがたくあり
私も、子離れしなくてはなりませんね
 
このままという訳にもいくまい、と漸く決心がつきました
 
 
【主人へ】
 
色んな事あったね、人並みにケンカもした
模範的な妻ではなかった
 
そんな私でも、最期まで看取ってくれて嬉しかった
長く患い不自由を掛けました
甲斐甲斐しく世話をやけなくて申し訳なく思っています
 
私が去り、子供達も大人になって、一人の時間が長く感じだしたら
だれか好い人探して、第二の人生を歩んで下さい
 
誰に気兼ねもいりません
母の遺言でもあると、子供達へ伝えて下さい
 
 
【子供達へ】
 
人生は永いようであっという間、
何気ない慌ただしい日常の一瞬一瞬が、なんと尊かったことか
過ぎ去り、戻れない今だから分かる
 
後悔の無い人生を送るなんて難しいと母は思う
 
むしろ後悔や失敗も、唯一無二の貴方だけの尊い人生で
素晴しい経験をしているんだと、そう思って生きていってくれればと、
母は願っています
 
子供たちの人生が、輝きますように、と願いを込めて。
 
 
                                  母より
 
 
                                  2019年2月没
 
                           
 
 
 
☆お読み下さった方へ
      
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
      
茶文字は私自身の言葉です