故人からのメッセージです
松島と申します
日南市で生を受け、熊本震災で他界いたしました
まだ家族が熊本に居りますので、手紙に残します
M(奥様の名前)へ
日南へ新婚旅行に行ったことが、昨日のことのように思い出せる
子にも恵まれ、一人前にも育て上げた
一家の主としての務めは果たせたと思ってはいる
まあ、いい歳でもあったから俺の事は仕方なしと自分では思っている
Mは施設に居れるから、身の安全と生活は安心だ
それでも寂しくなったら、写真に語りかけてくれたらよ行ってやっから、傍に居るのとかわりない
子等には自分らで精一杯なところがあるのは、仕方ないしな
懐かしい日々はいっとう思い出の中で光っているように想える
それはそれとして、Mは目の前の今を大事に生きていけな
気にかけて声かけてくれる同じ施設の友や、親切にしてくれてる職員さんを
大切にしながら日々を過ごしてな
得意にしていたことがあったろ、もう一度始めるのもいいかもしれんぞ
少しずつでもいいからよ
そんなこんなして楽しみ見つけてくれたら、俺は一層安心だ
傍に居るのと変わりないこと、忘れないでな
それではな。
☆初めてお読み下さった方へ
このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです
茶文字は私自身の言葉です
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