前の記事に書いたじぃじとのお出かけは
保育園の砂場の砂を買いに行くというもの
卒園生3人の保護者から保育園に卒園記念に何か贈り物を・・・
という計画があって、SYくんのお母さんが園長先生に相談したところ
「実はお砂場の砂がなくなってしまって」とのお返事があったそうで
私もKSくんのお母さんも「砂」
と声をそろえてびっくり
無認可で経営が苦しいとは聞いていたけど、まさかそこまでとは・・・
だから最近は靴から砂が出てこないのかぁと3人揃って妙に納得
「じゃあ砂にしよう!砂遊びは大事だよ」と
卒園記念は砂に決定
「でもさ、お砂場の砂ってどこで買うの?トイザラス?」とKSくんのお母さん。
「園長先生は普通の砂でいいって言ってはったよ」とSYくんのお母さん。
「なんだ、じゃあ建材売ってるとこで買えばいいんでしょ?
だったらうちの父の専門だわ
一緒に買いに行って園までで運ぶわ」
「タロママすごい!ホントに?」
「任せて私の子供の頃、材料置き場の砂で遊んでたもん。
確かに砂場の砂と同じだよ」
「じゃあ、お願いするね」
というわけで、父と砂を買いに行ったのです
この件を頼んだ時も父の返事は
「よっしゃ!わかった」と快い返事でした。
「ついでに石臼の台も持って帰って作り直したるわ」って
太郎はじぃじのが大好きです。
もちろんじぃじのことも・・・
砂を買って台車に乗せて運ぶ時、砂の袋の上に太郎をヒョイと乗せて運ぶ父。
目を輝かせて大喜びの太郎は「おじいいちゃん、すごい!」
なんだか昔を思い出しました。
私もあんな風に台車に乗せられて喜んで「お父さん、すごい!」って
父はあの頃のままに目を細めて「そうか」と笑っていました。
保育園について砂場に砂を入れるのを子供たちは目を輝かせて見ていました
「タロのお母さん、これで遊んでもいいん?」
「もちろん!お山作ってもいいし、お団子だって何だって作って遊んだらいいよ。
みんなでいっぱい遊んでね」
「すご~い」
「タロのおじいちゃんが持ってきてんで」と得意気な太郎。
「そう、運んでくれたのはおじいちゃん。
でも、これは青組さんのお父さん、お母さんからのプレゼントだからね」
そこへ園長先生が遠慮がちに「すみません、お父さんにお願いできるかしら?」
何かと思えば、子供たち用の手洗い場の配水管が詰まって困っているとか。
もちろん父は快諾です
園児たちが見守る中、配水管を切って針金を使い詰まったものを取り出す父。
まぁ出るわ出るわ
歯ブラシ5本、おもちゃが2個
子供たちは「そこ外したらお水がお部屋にこぼれるで~」と
切ってしまった配水管が心配な様子。
あふれかえって大騒ぎした後だから無理もないですが
「大丈夫やで。ちゃんと直したるからな」と父。
見事に元通りになって水が流れるようになったのを見てみんなが
「タロのおじいちゃん、すご~い」
「タロ、おじいちゃん、かっこいいなぁ」
みんなが口々に言ってタロはとても嬉しそう
そして太郎も「お母さん、おじいちゃんかっこいい」
最近は父の仕事も減ってしまい、昔のように父が働く姿を見ることが出来なくなりました。
今回は父の専門外だったけど、父の仕事の一端を太郎に見せることが出来て良かったです。
器用な父は電気、ガス、溶接以外の殆どの建築関係をこなします
子供の頃はよく父の仕事を見に行っていました。
父はタイル施工職人ですが、現場には大工さん、左官さん達がいて
それぞれの仕事が子供の私には魔法のように見えました。
柱をカンナで削ったり、垂直な壁にドロドロの土壁を塗ったり
セメントを塗ってタイルをきれいに並べて貼って真っ白な目地を引いて・・・
もちろん、全部真似したけれど、どれも失敗
「できない~」と泣く私に大工さん達は
「じょうちゃんに出来たらおっちゃん達は商売あがったりやで」と豪快に笑っていました。
今では見かけることがなくなった建築現場の光景は
今でも私の心の中で生き続けています。
その後も水道の止まりが悪いと言ってパッキンの交換をすることに・・・
私も久しぶりに父と並んで工具を握りました
現場を手伝う度に「お前が男やったらなぁ」と笑っていた父。
こうして手伝えるのもあとどれぐらいだろう
夜、太郎がお風呂で言いました
「お母さん、おじいちゃんってさぁカッコいいよなぁ」
「おじいちゃん、カッコよかった?」
「うん!すっごいカッコよかった!みんなも言うとったやろ?
タロな、おじいちゃんがお家作るお仕事の人でよかった。
めっちゃ カッコいい!」
もう現場での父の姿を見ることはないと思っていたので、
太郎にも姫にも父の仕事を見せることはないと思っていただけに
太郎の言葉は嬉しかったです
この頃、友人たちから親御さんの病気の知らせや訃報が多くなって
「私もそういう歳になったんだなぁ」っと思っていました。
父の背中が少し小さく見えたのは気のせいではないのでしょう。
いつまでも甘えてばかりではいけませんね。
保育園の砂場の砂を買いに行くというもの
卒園生3人の保護者から保育園に卒園記念に何か贈り物を・・・
という計画があって、SYくんのお母さんが園長先生に相談したところ
「実はお砂場の砂がなくなってしまって」とのお返事があったそうで
私もKSくんのお母さんも「砂」
と声をそろえてびっくり
無認可で経営が苦しいとは聞いていたけど、まさかそこまでとは・・・
だから最近は靴から砂が出てこないのかぁと3人揃って妙に納得
「じゃあ砂にしよう!砂遊びは大事だよ」と
卒園記念は砂に決定
「でもさ、お砂場の砂ってどこで買うの?トイザラス?」とKSくんのお母さん。
「園長先生は普通の砂でいいって言ってはったよ」とSYくんのお母さん。
「なんだ、じゃあ建材売ってるとこで買えばいいんでしょ?
だったらうちの父の専門だわ
一緒に買いに行って園までで運ぶわ」
「タロママすごい!ホントに?」
「任せて私の子供の頃、材料置き場の砂で遊んでたもん。
確かに砂場の砂と同じだよ」
「じゃあ、お願いするね」
というわけで、父と砂を買いに行ったのです
この件を頼んだ時も父の返事は
「よっしゃ!わかった」と快い返事でした。
「ついでに石臼の台も持って帰って作り直したるわ」って
太郎はじぃじのが大好きです。
もちろんじぃじのことも・・・
砂を買って台車に乗せて運ぶ時、砂の袋の上に太郎をヒョイと乗せて運ぶ父。
目を輝かせて大喜びの太郎は「おじいいちゃん、すごい!」
なんだか昔を思い出しました。
私もあんな風に台車に乗せられて喜んで「お父さん、すごい!」って
父はあの頃のままに目を細めて「そうか」と笑っていました。
保育園について砂場に砂を入れるのを子供たちは目を輝かせて見ていました
「タロのお母さん、これで遊んでもいいん?」
「もちろん!お山作ってもいいし、お団子だって何だって作って遊んだらいいよ。
みんなでいっぱい遊んでね」
「すご~い」
「タロのおじいちゃんが持ってきてんで」と得意気な太郎。
「そう、運んでくれたのはおじいちゃん。
でも、これは青組さんのお父さん、お母さんからのプレゼントだからね」
そこへ園長先生が遠慮がちに「すみません、お父さんにお願いできるかしら?」
何かと思えば、子供たち用の手洗い場の配水管が詰まって困っているとか。
もちろん父は快諾です
園児たちが見守る中、配水管を切って針金を使い詰まったものを取り出す父。
まぁ出るわ出るわ
歯ブラシ5本、おもちゃが2個
子供たちは「そこ外したらお水がお部屋にこぼれるで~」と
切ってしまった配水管が心配な様子。
あふれかえって大騒ぎした後だから無理もないですが
「大丈夫やで。ちゃんと直したるからな」と父。
見事に元通りになって水が流れるようになったのを見てみんなが
「タロのおじいちゃん、すご~い」
「タロ、おじいちゃん、かっこいいなぁ」
みんなが口々に言ってタロはとても嬉しそう
そして太郎も「お母さん、おじいちゃんかっこいい」
最近は父の仕事も減ってしまい、昔のように父が働く姿を見ることが出来なくなりました。
今回は父の専門外だったけど、父の仕事の一端を太郎に見せることが出来て良かったです。
器用な父は電気、ガス、溶接以外の殆どの建築関係をこなします
子供の頃はよく父の仕事を見に行っていました。
父はタイル施工職人ですが、現場には大工さん、左官さん達がいて
それぞれの仕事が子供の私には魔法のように見えました。
柱をカンナで削ったり、垂直な壁にドロドロの土壁を塗ったり
セメントを塗ってタイルをきれいに並べて貼って真っ白な目地を引いて・・・
もちろん、全部真似したけれど、どれも失敗
「できない~」と泣く私に大工さん達は
「じょうちゃんに出来たらおっちゃん達は商売あがったりやで」と豪快に笑っていました。
今では見かけることがなくなった建築現場の光景は
今でも私の心の中で生き続けています。
その後も水道の止まりが悪いと言ってパッキンの交換をすることに・・・
私も久しぶりに父と並んで工具を握りました
現場を手伝う度に「お前が男やったらなぁ」と笑っていた父。
こうして手伝えるのもあとどれぐらいだろう
夜、太郎がお風呂で言いました
「お母さん、おじいちゃんってさぁカッコいいよなぁ」
「おじいちゃん、カッコよかった?」
「うん!すっごいカッコよかった!みんなも言うとったやろ?
タロな、おじいちゃんがお家作るお仕事の人でよかった。
めっちゃ カッコいい!」
もう現場での父の姿を見ることはないと思っていたので、
太郎にも姫にも父の仕事を見せることはないと思っていただけに
太郎の言葉は嬉しかったです
この頃、友人たちから親御さんの病気の知らせや訃報が多くなって
「私もそういう歳になったんだなぁ」っと思っていました。
父の背中が少し小さく見えたのは気のせいではないのでしょう。
いつまでも甘えてばかりではいけませんね。