ビンボー家の日々

      
  何事も、そしてビンボーもほどほどがよろし
     

昭和の子だった 1)

2021-03-26 06:20:51 | 昭和の私的点描
.
数年前のある日ある時、子Bに言われました。
「僕にすれば昭和時代ってオカンの好きな江戸時代くらいの昔に思える」と。
平成への改元時にまだ9歳だったBには昭和、まして自分が生まれる以前の昭和は
実感のわきようもない「ただの歴史の符号」としか思えなかったのでしょう。
ところがどっこい ワタシにゃ覚えているコトがまだまだある! というわけで
当記事「昭和の子だった」は自分の為にこそ不定期掲載でもイイ、書き尽くそう
と思い定めた次第なのです。

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ワタシは昭和27年(1952年)生まれ現在69歳です。
0歳 〜 4歳くらいまで印象的な記憶はありません。 断片的なものばかりです。けれど
就学前くらい 〜 小学4年(昭和32年〜昭和36年)の頃になるとガラリ一変!
 出るは出るはの食べ物の記憶。しかもそのほとんどがおやつでした。
 おやつといっても昭和30年代初頭の、しかも田舎です。
 スーパーなど世に存在せず、おやつの調達先はまずは畑、次いで手作りです。
 ウチはサラリーマン家庭で、社宅の庭に自家用の野菜を育てていました。
 収穫した唐芋(鹿児島ではカライモの呼称:サツマイモは別称)は茹でておやつに。
 ジャガイモを砂糖で茹でたもの。他はおにぎり、夏なら西瓜に瓜。
 そうそう茹でトウモロコシも 〜〜〜 あ、トマトもあったっけ。
 胡瓜には味噌汁に使う普通の味噌を付けて丸かじりするのが好きでした。


畑直産のおやつの中で
甘くても難儀したのが
サトウキビです。
見た目は細い竹です。
その節を切り落として
供されるのですが .....
切り落とした部分以外は
硬い皮がついたまま。
とてもバナナの皮をむく
ようにはいきません。
切り落とした断面の端の
皮を歯でしっかりくわえ
引き剥がす作業を慎重に
繰り返し続けるのです。


皮はほとんど竹と同じなので柔らかい皮膚を守るには用心しないといけません。
そして、皮を取り去ったサトウキビにかぶりつき、中身を口中に放り込んだ後
噛めば、とっても甘い砂糖汁がジュワーッ 。。。
 *ただ噛み噛みするのじゃなく関西弁で言う「しがむ」のです。しがみ倒すのです。
しがみ倒して甘味と汁気が無くなればそのカスを地面にペッと吐き出す。
すると吐き捨てたカスに蟻が群がり始める 。。。
そんな夏の夕暮れ時の子供らのお決まりは大きなたらいでの行水でした。



今にして思えば物は乏しくとも豊かだった就学前くらい 〜 小学4年はまだ途中、続きは次回へ。

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