元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

アドルノ著「ミニア・モラリア」

2015-09-22 18:44:02 | 読書
アドルノ著「ミニア・モラリア」。
ユダヤ人であるため、世界大戦中にドイツのファシズムから、罵声と辱めを受けて追放され、亡命したアメリカで、この本を執筆したアドルノは、題名に「今日ではもう、社会のために正しく生きる道徳がほとんど成立不可能」と言う意味を込めた。

現代の最低の政治と、それをサポートすることで金儲けをするマスコミを反映した社会状況は、アドルノのミニア・モラリア時代に似ている。

今日は地元の藤沢市にお墓まいりに行ったら、車に乗る直前に吐き捨てられたガムを踏んでしまった。車のアクセルとブレーキも、ガムでベトベトになってしまった。ガムを踏むなんて、人生二度目ぐらいじゃないだろうか。

246号戦を車で走っていると。前を走る横浜ナンバーの車が火のついているタバコを窓から放り投げた。これはよくあること。

以前何かの会合に出た時に、最近の電車内のマナーは最悪だ。動物園状態だ。と言う話にみんなうなづいた。

映画「イヴサンローラン」

2015-09-22 15:34:16 | 芸術(美術展・映画・コンサートなど)
映画「イヴサンローラン」のDVD鑑賞。
フランスのファッションに興味がないので、イヴサンローランとシャネルやディオールの違いもわからないが、映画としては、彼の才能、繊細な神経、孤独、栄光と虚しさ、など見事に描き出しているのではないかと。
精神病院にかかった彼の狂気も見事描いている。
ただ個人的には、彼を理解することは出来なかった。

寄席所感

2015-09-21 21:40:36 | 芸術(美術展・映画・コンサートなど)
金を払って観に来ているお客様さんを前に、お笑いで勝負する寄席に出ている芸人さんは大変です。狭いスタジオで、笑い屋の前で演技するTVの芸人とは違います。TVはうけたところだけビデオ編集すればいいのでしょう。寄席の芸人さん達は真剣勝負なのが伝わって来ます。

今日は一番前の席だったので、目の表情まで見ることが出来ました。前座や若い噺家の目は、まだ浮ついて寄席全体を見てません。精一杯古典落語の世界を自分の頭にイメージして話している感じです。お客さんがうけようが、うけまいが、とにかく自分のイメージして練習した成果を出そうと、そればっかり考えている感じがします。

そこへいくとベテランの噺家さんは、寄席小屋全体に古典落語の世界を作ってしまうような、場を完全にコントロールしている凄みがあります。何回もやっていて、うけるところも認識しているのか、完全にコントロールしています。

受けない噺家は、嘘か本当か?ネタなのか?わからないが「その理由を客が馬鹿だから」と客のせいにするらしい。
そんな奴に限って下手くそで笑えねぇ。常連さんは居眠りをして休息する。

噺家の皆さんは、幾つもネタを持っているようだが、その他の芸人さん達はネタが少ないのか、前回と全く同じネタが多い。連続して三回も同じネタにあったことがある。

短期間に寄席に通うと、同じネタを複数の落語家が演るケースに何度も出会う。そんな時、おっ、このネタは、この間誰々さんが演ったなぁと感じ、思わず比べてしまう。

お客さんのうけ具合を、上手い/下手の客観的判断基準とすると、自分が感じる上手い/下手の主観的判断基準は、ほぼ今のところ客席のうけと一致している。

三遊亭金馬師匠(86歳) 芸歴75周年高座

2015-09-21 16:55:57 | 芸術(美術展・映画・コンサートなど)
三遊亭金馬師匠(86歳) 芸歴75周年高座@上野鈴本演芸場に行って来ました。

12時開場なのに11時35分ぐらいに上野鈴本に着いた時は、もう既に50人ぐらいが並んでいた。
落語は最近またTVのお笑いが最低レベルになったことで、人気が出て来たようです。

86歳で30分の長い落語をちゃんと出来るのは凄いです。
出し物は江戸時代に、一度ごはんを食べ過ぎて破門になった力士が、努力の結果見事横綱になる話。

その他の噺家さんの芸も素晴らしい、見事です。

金を払って観に来ているお客さんを前に、お笑いで勝負する寄席に出ている芸人さんは、皆さん大変です。狭いスタジオで、笑い屋を前で演技するTVの芸人とは違いますね、皆さん真剣勝負です。

それでも鈴本三回目にして、つまらない落語の前では、常連さんと同じ様に居眠りして休息出来る様になりました。寄席は長いですから