千代の日記

鬱病を抱えたお師匠さんの奮闘記 (千代の会のHPはhttp://www.chiyonokai.com//)

「ザ・チーム」

2012年03月03日 | 本と雑誌

富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/

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これは、面白かった!「井上夢人」なんて、はじめて。

表紙も気に入った。「同じ穴のむじな」って所かな?

気軽に読めて、それでいて、構成がしっかりしている。

気に入った作家が出たら、立て続けに読んでみたくなるので、アマゾンにでも頼もうかと思う。

若い時に、推理小説と言うジャンルで「松本清張」「横溝正史」「江戸川乱歩」なんか大好きだったなぁ・・・

ちょっと前なら、宮部みゆきに凝ったね☆宮部みゆきは、大抵ヒット!

乃南アサは、「再生の朝」で、衝撃を受けて、彼女のは大抵は読んだけど、(読んでいる途中は夢中なんだけど)ミステリーと言うよりも、あまりにも底意地の悪い小説に、読後がどんよりするので(笑)

(それはそれで、読者をそれだけ、どんよりさせるのは、すばらしい実力だと思うけれど)

乃南アサから遠ざかっていました。

それから、時代小説に凝って、ミステリー離れしていたけれど、

「東野圭吾」で、また、ミステリー熱再会。

東野圭吾を読み漁って、そのほかの最近の人のミステリーでは、ヒットなかったなぁ

おどろおどろしい設定で、期待だけ、おもいっきりさせておいて、

「なに?」「そ、それだけがオチですかい?旦那!」

って、言うやつが多いもの・・・ブツブツ 

「井上夢人」 期待しよう!!(^^)v


何故だろう??

2012年02月24日 | 本と雑誌

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あるお弟子さんが、「共食い」で、芥川賞をとられた田中さんのTVでの発言を見て、

「あんな人と、結婚したいって、絶対に思わない!、ね、先生もそう思うでしょう?」

ん・・・・ 確かに・・・・

でも、何故だろう??芥川賞作家って、カッコイイではないか?

発言も悪いことを言っているわけではない。

でも、なぜか、、、、お友達でさえも、なりたいと思わない。

あの、キャラクターを見て、本を買う気も失せた。

何故だろう?

何故なんだろうって、考えた。

人は、理解しがたいキャラクターには、拒否反応を示すのか?? 


いまさらながら、「断捨離」

2012年02月14日 | 本と雑誌

富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/

ちょっと前に流行った本を読みました。

「断捨離」

私は、昔から整理整頓が好きで、物を増やすのが嫌いなので、このタイトルを見ても、別にいまさら読む気にはならなかった。

江戸の庶民の様にシンプルな生活に憧れています。(^^)v

要するにいつか使う「かも」知れないものを取って置くメリットと、狭い部屋を広々と使うメリットと、どちらを取るかと言う話だと思う。

お気に入りの物、必要な物だけに囲まれて過ごしていたいナ~♪。

あえてこの本を読んでよかったと思ったのは

「断捨離」という「物」の整理術のうらに、実は深い精神世界があるということ。

とくに「離」に関してね。。。

去年、体調を壊して、大掃除ができなかったので、この本に感化されて、大掃除を始めました。自分の生活を徹底的にスリムアップしようというわけ。(^^)

まあ、出るわ、出るわ、不燃ごみが・・・

意外に生活の皮下脂肪を貯めていたなぁ。。。

まあ、いいやで、捨てるかどうかの決断を「先送り」していたものをすっぱり捨てました。

気分的に、ほんとにすっきり。身軽になった気分。


東野圭吾

2011年06月24日 | 本と雑誌
富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/
しばらく、時代小説ばっかり読んでいた私が、最近は推理小説にはまっている。
それは、東野圭吾の「白夜行」に出会ってから、それから「幻夜」
以前TVでやっていた、トリック中心の「ガリレオ」を書いた人と同一人物と思えない重厚な作りで満足度大。すばらしい小説でした。
元々松本清張のこつこつ積み上げ型の小説も好きだったし、江戸川乱歩のように怪しい独特の世界も好きだったけど、、、、
以前、宮部みゆきの推理小説に はまったし、映画もみました。
けれど、最近の、宮部みゆきの時代小説の幽霊物は、ちょっと気が進まない。
今風で推理小説で、なお、ぐいぐい読者を引っ張るのは、「東野圭吾」ではないでしょうか?
はまってしまって、だいたい出されている本は読んでしまった(^^)v
謎解きにぐいぐい引っ張る力はあるけど、最後に、コケッ!と、なって
なーーんだ(一一; 期待して損した感のあるのは、全体の半分。
それでも、また買ってしまうのは、東野中毒かしら(笑)
「容疑者Xの献身」は、トリックはよかったけど、当事者の心の動きがイマイチ描かれていなかった。でも、映画では、そこのところをちゃんとカバーしていて、
原作より映画がいいという珍しい映画になりました。
今日も、また1冊買ってしまった。。。。最後にコケないことを祈る。(^^)



お弟子さんは小説家

2011年01月21日 | 本と雑誌

富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/

去年から、入門してくださっていたお弟子さん。

つい最近、小説家だったことが判明。

お弟子ちゃん、謙虚だから、全然、自慢しないんだもん。

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綺麗なお姉さんタイプの作家さん。

もう、大手出版社から何冊も小説出てるのです。

ご本人は、「少女小説だから・・・」なんていわれてるけど、

対象はティーンズでも、文章は一流。

私の住んでいる藤沢の本屋さんでも

ティーンズコーナーで、「今週のベストテン」に並んでいました。

私は本をいただいたけど、面白くて 3回も読んでしまいました。

侮るべからずティーンズ文庫。

今の世の中、現実だって、TVのドラマだって、

複雑骨折してるみたいな恋愛ばかり。。。。。

そうそう、私も、昔は、こういう恋愛に憧れていたんだ・・・

って、女性の原点に帰る気がする。

(韓流ドラマが流行る気持ちわかるなぁ・・・)

いまだからこそこういう、「直球ど真ん中ストライク

みたいな恋愛に憧れるのです。


吉原の光と影

2010年08月20日 | 本と雑誌
富士松延千代のホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~hirake58/
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新内と、吉原は切っても切れない関係で、私も、吉原マニア(?)であるので、吉原関係の本は、色々読むようにしています。
今、読んでいるのは「吉原花魁日記」(森光子著)←あの女優さんの森光子ではない
大正13年19歳で吉原に売られた少女のホントの日記(大正15年に出版)。
これは、吉原版「女工哀史」というか「蟹工船」といったところだろうか。
この頃になると、吉原の遊女全員を「花魁」と呼んだらしい。
吉原と言えば、歌舞伎や、映画で見る華やかな花魁道中。美しい遊女が並ぶ張り見世。
御大尽や、文化人が集い、賑やかな三味線の音色。色と欲と嘘とホントが入り混じった世界を連想する。花魁のイメージは、見識が高く、美しく、芸も知識も一流・・・これは、江戸中期以前の「太夫」と呼ばれる遊女のイメージ。
(その後、花魁の質も、客の質も低下の一途をたどるのだけれど)
江戸吉原は、数々の邦楽の題材にもなっているし、粋な世界の代表でもある。
それらは、ある意味、遊びに行く男性側からの見方でもあると思う。
けれど、それは、ほんの「光」の部分で、過酷な労働(やはり労働でしょう)、病気と、死が常に隣り合わせの恐ろしい世界でもあると思う。
特に、この本を読むと、悲惨限りない遊女たちの生活が書かれている。
年端も行かない主人公は、初見世に出てからは、毎日、肉体的にも精神的にも、辛い日々が続く。
今までにも、「光」と「影」の部分は、認識していたけれど、改めて、この本を読むと、それを強く感じます。
自分に対して、恋愛感情のない男性から、ただただ「はけ口」として扱われるって、考えただけでも恐ろしい。。。。
そのことに関しては、江戸時代でも、大正時代でも同じことだろうし、禿から廓で育てられた新造も、いきなり他所から連れてこられた主人公もおなじであろう。
そうして多くの遊女がだんだん、諦めと、慣れで、廓の水に馴染んでゆくのだろう。
個人的な差もあるかもしれないなぁ・・・と思う。主人公は、馴染めずに苦悩しつづけ、見事、脱出して結婚する。(よかったよかった)
花魁と言えば一番にイメージするのが「揚巻」や「高尾」であるけれども、実際、皆、出来ることなら「苦界」から、1日も早く抜け出したいと思っていたのではないか。同じ女性として容易に想像できる。
新内では、遊女が、お客と恋をして、身上がりして、借金がかさみ、、、、心中したり、足抜けしたりというお話が多い。
これまでの私の それらのお話に対する見方は、恋するのはいいけれど、そこまで、(先々のことを考えないで)逢わないでも、ほどほどに恋をすれば?と思っていたけれど、この本を読んで、毎日、廓で、明日のない絶望的な日々を送っていれば、たまたま、好きな人が出来れば、そりゃ、めちゃめちゃに夢中になってしまうだろうなぁ~と考え方を改めさせられた1冊でありました。




「マダム・ケイの家」 一人で過ごす桜の祭典

2010年03月25日 | 本と雑誌

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もうすぐ桜の季節。この時期はいつもわくわくしてしまう。。。のは、日本人共通?

映画、博物館、ショッピング・・・等々・・たいていは一人で出かけるのは平気な私。

落語の帰りに、一人で中華屋さんに入り、ラーメンビールなども、してのけますのよ・・・わたくし・・・おほほほほ・・・(^0^)

でも、今まで桜を見に、一人で出かけたことは無いのです。それと、ラウンジで一人でお酒を飲んだことも。。。

何か、目的があって一人で出かけるのは平気だけど、たった一人で、人中で、無為な時間を優雅に過ごしてみせることができるだろうか?

「寂しそう・・・」「誰かを待っているの?」「わびしい」とか、けして思われずに、優雅で満ち足りた時間を。。。。

毎年、この時期に思い出すのは、水上洋子著「マダム・ケイの家」

(もう、ほぼ、絶版になっていますが、水上洋子の本は、女性が元気になれます。)

ある若い女性が彼氏に去られ、憔悴のうちに、去年彼氏と行った桜の見えるラウンジに入る。そこで出会った年配の女性。マダム・ケイ。一人でお酒を傾けながら、悠然と桜を眺めている。彼女の周りには優雅な時間が流れ・・・そして、主人公の若い女性は、マダム・ケイと出会うことにより、新しい人生が開けていった・・・・

今年は、一人で、桜を見に行こう。それも、あまり人に知られていない、秘密のスポットに。。。そう。。。もう、行くところは決まっています。。。そうして、ひとりで、優雅にお酒でも飲んでみましょうか?着物は、お気に入りの花模様。。。。